今までブログの中で、きものの組み合わせを考えてきましたが、その際にバッグや履物を合わせてきませんでした。今回は、きもののバッグについて書いていこうと思います。


まず初めに。「バッグはその人の考え方や生き方を表している」大げさな始まりですが、同じワンピースを着ている女性が二人いて、一人はハイブランドのバッグを持っている方、もう一人は手作りの布バックを持っている方だとしたら、受ける印象が全く違いますよね。


もっと細かく言うと、ハイブランドでも最新かオールドか、手作りの布バッグでも古裂地のパッチワークかマリメッコかによっても伝わってくる雰囲気が違う。その方の生き方がバッグに表れている気がするのです。


私は、本人が好きで満足して使っているバッグであればそれが良いと思っています。ただし、これをきもので実践しようと思うと、なかなか勇気のいること。新しい組み合わせをしようと思っても、荷物の多さの都合や、「似合っているかしら?」という不安、そして、きものの時はなぜか、「組み合わせ間違ってないかな?」という疑問が浮かび、結局、いつも同じ、なんとなく無難なものに手が伸びてしまいます。きものの組み合わせに一生懸命で、バッグや履物まで手が回らないというのも正直な気持ち。


前置きが長くなりましたが、きもの初心者の私が、よく使っているバッグを。


左 唐草模様ベージュ色トートバッグ
かっちりした形なので、荷物が多く改まった場所に行く時に。どんな草履にも合う便利な色。
右 枝梅間道トートバッグ
普段使い。謡本、パンフレットなどを持ち歩きたい時に。今回の記事を書くにあたって、梅柄だということに気づきました。間道が目立って今まで気づかず。



左 梅絞りピンク色トートバッグ
軽い外出の時に。このピンク色はかなり甘い色なので、きものでは選ばない色ですが、バッグならいいかなと。関西らしいはんなりした色。
右 横段グレートートバッグ
こちらも軽い外出の時に。カンボジアを旅行した際に夜市で購入した思い出のもの。


どんな場面でも、そのバッグの容量にあった荷物を入れて、さっと出掛けられるのが理想。利休百首に「点前には強みばかりを思ふなよ強きは弱く軽く重かれ」とあり、茶道のお稽古では、重いお道具を持っている時は軽く見えるように、軽いお道具を持っている時は重く見えるように心掛けて点前すること、心を入れて丁寧にお道具を扱うことを習います。普段のバッグもそんな風に持ちたいものです。