じつは、少し前から観るたびに
なんかしらんがむかつく・・・
と思っているCMがあって、でも見終わるとすぐに忘れてしまい、ここに書かずにいたのだが、最近になってようやく思いだした。
アサヒのぐびなま だった。
『情熱大陸』で小西真奈美をやったとき、偶然かわざとかしらないが、それに連動するようにはじまったCM(番組中の撮影風景も含めて)だったので、やたらと記憶に残っている。
初コンテ、
「はじめまして。小西真奈美です。
ぐびなまです。(中略)お疲れ様。ぐびなま飲も!」
の、こにたんにしかできないと思われる両手に缶持って缶にお辞儀させるあの動作、あれがまず
かちん
なんだけど、いちばんだめなのが、
【焼き枝豆篇】の、
「焼き枝まめです。
んー(といいながらふさからひとつ取り出して)ぱくっ
お疲れ様!ぐびなま飲も!」
である。
わたしはもともと、別にこにたんというひとが嫌いではなかったのだが、なんとなくこのCMを見たら、きらい度数が急にあがってしまったのである。
なぜか。
枝豆を食うのはいい。
お疲れ様。ぐびなま飲も!も別にいい。
だけど、
んー。
と、
ぱくっ
と、
缶を持ちお辞儀
に代表される、世間の男の大好きなこにたん像を踏襲しているその動きに、不快信号が反応してしまうのである。
小西真奈美というタレントさんはそもそも、かなりぎりぎりな匂いを持っている。
全身から顔つきから雰囲気から、あれほど裕木奈江に近い香りのする芸能人は思い当たらない。なのにおなじ道をたどらなかったわけは、ひとえに有名な劇団出身の演技派女優であるとの肩書きと、ココリコミラクルタイプでの雛形あきこ並みの怪演によるところが大きい。
コミカルな演技、自分捨て芸。自分捨て芸ということは、
=男に媚びてない
と即座に捉えられ、
ああこのひと、すくなくともあたしたちの敵じゃないのね
という図式が成り立つしくみだ。
しかし・・・
『情熱大陸』を見た限り、こにたんは素顔は天然不思議ちゃんタイプみたいだったし、心なしか、そのふんにゃかふんにゃか(※釈語)した話し方に、スタッフもめろめろのような感じがした。よく考えれば、ココリコミラクルタイプでは、いままでもずうっと、こにたんだけの待遇がお姫様だったのだ。
そんなところでぐびなまである。
見れば見るほど、こにたんが女に見える。
お疲れ様!と缶を差し出す相手は、決して女ではない気がする。
そして、画面を見ながら目じりをへろりとさげる男まで見える気がする。
わたしは今日も画面に語りかける。
いまならきっとまだ間に合うよこにたん・・・
その天使みたいな微笑は、とりあえずやめとこうか・・・?
と・・・・
・・・・