ハセキョーCMはどれを見てもある種の感慨をおこさせるのだがそれはなぜだろう。

キャノンPixus


あのなかで長谷川京子はいつも踊っている。踊っているのだが、その妙なしっくりこなさ加減、というのが、常に気になるのである。

思えば最初にわたしをして、こ、こいつ運動神経なさげだなー・・・・と思わせたのは、生命保険会社でアチョー、みたいな感じに動き回る怖い長谷川さんだった。なんなんだろうあの変な動き・・・どうしてこんなに、違和感あるんだろう・・・と、分析した結果、彼女が髪を切ったばかりであるのを発見し、そのせいか?などと無理矢理自分を納得させてみた。コラムにもそんなことを書いたりして。


でもどーやら違ったらしい。

おなじアチョー!でも、上戸彩(アパマンショップ)のはしっくり来てる。

おなじ歌歌いながら踊るんなら、あやや(ポッキー、郵便局、午後の紅茶、制服の青山)はいつでもなんでもカンペキだ。

あややは歌手だから当然なのか、上戸は若いからごまかしてるのか、それはわたしの知るところじゃない。


しかーし。


赤いミニのドレスを着て、黒人さんのコーラスで歌うハセキョーよ。

サリーみたいなのを着て、観音様みたいに手をいっぱい持ってるハセキョーよ。


君は愛すべき、NO 運動神経なんだね。うん。

そう思うにいたったのはたぶん、『ドラゴン桜』を観てしまったからだろう。ドラゴン桜のあの役・・・・

長谷川さんの大根・・・失礼、天然ぶりが、いかんなく発揮された、言ってみればキャスティングの妙だった。『Mの悲劇』より。『僕だけのマドンナ』より。


長谷川さんは要するに、踊らんでいいキャラである。じっとしてたらかわいい。じっとしててほしい。歌が下手なあまり、何度でも歌わせられるキャメロンディアスと一緒にしてはならない。そこまでつきぬけてたら逆に、きっとあなたの踊りは、ただそれだけでピクサスの売り上げを伸ばします。