梨花を最近雑誌の表紙でよく見かける。
一時期だいたひかるに、
りんかは、このごろドクロマークにみえる。
などと言われ、ロンドンハーツの格付けで、「元カリスマモデル」として汚水ひっかぶって痛々しかったあのひとである。
一度表舞台から去り、あとになってひょっこりとバラエティに出て、芸人あがりでないのに芸人みたいにおもしろい、というものめずらしさから売れっ子になるひとは多々ある。
しかし多くは、やはり一時期の人気であり、そこにも第二の賞味期限が存在する。その波にじょうずに乗り、さっさと本業にシフトして、格付けの焼き直しをはかる器用な芸能人もなくはない(国生さゆりとか)が、多くはその波にのりはぐり、ふたたび同じ穴のむじなとなるのが通例(杉田かおるなぞは、そのような類いの売手の中では実に特異な存在である。昨今の彼女はいわば、セレブであることを放棄することによって、バラエティでのいじられ女の地位を自力で取り戻したのであるから)。
しかしである。
梨花は違う。彼女は、本業をやりながらも、それまで自分を育ててくれたロンハーを卒業するなどという、ござかしい汚れをぬぐうことをしない。そのいさぎよいまでの素でやってます感覚が、ここまで長続きするとは誰が予想しただろう。
そうなると我々はしだいに梨花というひとがドクロではなく、神々しいカリスマモデルに見えてきはしまいか?(しない?あ、そう)
しかもこのひと、いちいち言ってることが新鮮で、ぜんぜん飽きてこないのである。
あたし楽しいの!!
売れてるからじゃなくて、テレビで好き勝手なこと言えるのがただ楽しいの!!
というふうに、ちゃんと見える。すごい。踏まれても踏まれてもたちあがる雑草?そのへん、鈴木紗理奈あたりは踏まれると実に痛々しいのだが。痛々しさでいうと、グラビアアイドル枠の熊田曜子あたりも近い。泣きそうである。なんつーか、顔のレベルはかなり高いのに、余裕がないみたく見えるんだもん。
ロンハーの格付けが、いまや相当に売れ線とそうじゃないタレントの境界線をいったりきたりしてる芸能人に注目されていることは、山口もえがアッコにおまかせで
「収録で一番大事なのはロンドンハーツ格付けです」
と語ったことをみればわかるのだが(生放送で一番大事なのはアッコに~です、と言ったのは絶対嘘だと思うが)、それにしても、あのメンバーのなかで、痛いことを喋っている他人(芸能人)を見てただただ素直に大爆笑できる人は、梨花を置いてほかにいないというのは事実である。
なんてったって、田丸麻紀に、
モデルから芸人に転進した人っていうのも珍しいんじゃないですか
なんていわれてしまったお方ですから。ありえない、をありえるに変えていくエネルギーって、どこから出てるんだろう、拝みたい、まじで。
談だけど、そのへんの枠に、このごろ青田典子あたりも微妙に食い込んで来てるけど。ちょっと要チェックな女である。バブル青田。