探し探して 籠の鳥

見つけてくれた その人の

とまり木にした左指

からめて もつれて ほどかれた


迷い迷って 籠の鳥

空を渡ればたくさんの

道に迷った渡り鳥

見つけて 見つめて 気がついた


吹かれ吹かれて 籠の鳥

風に送られ もとの籠

懐かし家の中に入り(いり)

静かに 静かな 月を見る・・






 詩人にとって、孤独は言葉を紡ぐ上での大切なエネルギー

   幸せに満ち足りていては、紡げないものがたくさんあるから・・


   風香・・