もみじの葉を揺らし

滑り落ちてく雨滴

白砂利を敷き詰めた

園庭は若草色

池に架かる

赤い橋のほとりで

濡れた鯉の背びれを

瞳で追いかける

私の行く手に

待ち受けるものを憂いて

雨打つ水面の静寂を

涙で濁し続けた・・






 昨日から、窓の外は雨模様。

  こんな日は、静かに静かに時を過ごしたい・・

 (※憂いて→うれいて)


   風香・・