18日の千穐楽に前方中央にて観劇。


義賢最期
よかった!
正直、これ以上の感想はあまり出てこない。
親子の別れの場面で泣き、夫婦の別れの場面で泣き、立ち回りで手に汗握り、最後まで引き込まれた。
葵御前(千壽丈)、待宵姫(りき彌丈)の上方歌舞伎塾卒塾生のやり取りから舞台が始まるのもよかった。
「腹の子に盃を取らせよう」の場面で義賢(愛之助丈)が軍勢を気にして視線を動かしていることに改めて気づいた。

最期の仏倒れも壮絶だが、その前に小万(壱太郎丈)に向かって「白旗を平家に渡すな」と言う時の気迫がすごい。
そりゃ、小万も命懸けで琵琶湖を渡るよなぁ…
私はこの演目が一番好きかもしれない。

竹生島遊覧
めったにかからない演目らしく、初めて見た。
短いながらも、舞台上には平宗盛(亀鶴丈)が乗った御座船、花道から斎藤別当実盛(愛之助丈)が乗った小舟が登場するなど、舞台装置は結構豪華。
迫力ある義賢から一変して、実盛はすっきりと爽やか。
小万(壱太郎丈)が腕を斬り落とされる経緯がよくわかった。
最後は御座船がぐるっと回転して船首から海を臨む実盛で幕。

実盛物語
通しで見ると、実盛(愛之助丈)の語りの場面がよくわかる。(義賢と実盛を通しで演じるのって、なかなかの体力と気力が必要だと思うけど…)
鴈治郎丈は好々爺のイメージが強いけど、瀬尾十郎みたいな役もいいなぁ。
九郎助(松之助丈)と小よし(吉弥丈)の夫婦と太郎吉もよかった。
それにしても小万がつくづく不憫だ。夫の折平実は多田蔵人行綱(尾上右近丈)は若い子連れて逃げてるし。(←言い方)
最後、馬に乗って引っ込む実盛を見送って気持ちよく終われるのがよい。



↑幕間に食べた「たちばな」のお弁当



↑「アルション」のケーキ。



↑「アルション」の塩キャラメルカステラと紅茶。

 

 

 

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