映像でふりかえる初代国立劇場の思い出
吉右衛門丈や三津五郎丈の映像に拍手が起きていたのが印象的だった。
私は存じ上げないが、辰之助丈の映像が流れたときは、客席がどよめいた。
このコーナーがあるおかげで役者さんたちがギリギリまで模擬店にいらしたのではなかろうか。(次の拵えをするために途中で模擬店を抜ける必要がないので。)


戯場八景名残隼
軽業師(幸四郎丈)、山伏(獅童丈)、歯医者(巳之助丈)、医者(新悟丈)が地獄巡りをするというお話。
幸四郎丈が「時間通り終わるか自信がない」みたいなことを言って、「あんたが台本書いたんだろ!」と突っ込まれてた。
北条時政(彌十郎丈)と滝の白糸(水谷八重子さん)がやってきたり、白髪の老婆(勘九郎丈)のバーでメイドたちが躍ったり、勘九郎丈がスッポンで俊寛みたいなことしたり、まあ、いつもの俳優祭ですな。
雪之丞丈が台詞を間違えて、米吉丈に「お昼も間違えた!」と突っ込まれて、「もう53歳だから…」と恥ずかしがるところが可愛かった。美しすぎる53歳…

その後、閻魔(愛之助丈)とその奥さん(児太郎丈)が登場。閻魔は台本もとい閻魔帳を見ながらお裁きをする。
弁天小僧(萬太郎丈)が何度も何度も何度も何度も自己紹介させられたり、碇知盛(橋之助丈)がやってきたり、閻魔の奥さんが「社長ー! 安くしてぇー!」と叫んだり、閻魔のお妾(七之助丈)と獅童丈が一緒に花道を引っ込んだり、どこかおかしい梁山泊の面々が猿弥丈の歌(←激ウマい)に合わせて躍ったり、御年93歳の寿猿丈の元気なお姿を拝見したり、幸四郎丈、壱太郎丈、巳之助丈、新悟丈が太鼓を披露したり、閻魔が六法で花道を引っ込んだり、貫禄ありすぎる花四天がやってきたり、鬼が毛振りしたり、あと何かあったかな。
幸四郎丈が花道でなんかいいこと言ってたな。

最後は舞台に役者さんが勢揃いして、仁左衛門丈のご挨拶(僭越ながら、という言葉が出てこなかったらしく、しばし言葉に詰まっておられた)と一本締め。
登場されるだけで客席の温度を上げるニザ様は流石だった。

楽しかった。
また次も参加できたらいいなぁ…
あ、今回の公式グッズを買ってない。(お金はそれなりに使ったけど。)

 

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