九月の二週目と言うのに、

今日は三十三度もあり、暑かった。



過疎地の九月で、こんなに暑いのは初めてだった。



そんな真昼間に、

私と夫はどうしてもの所用があり、

急な坂道を徒歩で歩かなければならず、

たった30分ほどの坂道なのだが、

スキー場かよと思うような急勾配で、

家に着いた私は、

汗だくで息が上がり、

具合を悪くして、水分だけ飲んでから、

倒れるように寝た。




起きたら多少ましになっていたが、

タオルから水が出るのではと思うくらい、

汗をかいていた。




夕方に夫と少し買い出しに出たのだが、

夕方になっても三十三度のままだった。



歩道をロードバイクに乗るお父さんが、

まだ小学校低学年であろう男女の子供と、

おんなじスタイルで走っていた。



思いっきり歩道をロードバイクで走り、

過疎地とはいえ、

大通りではさすがに捕まるでえ

と内心思いつつ、

暑そうだなと思った。



小学校低学年の女児を、

三十三度の午後に、

ロードバイクをこがせる旦那はやだな、

無意識にふと思った。



きっと楽しいのだろうが、

私も子供の頃、父親の趣味に付き合わされて、

ウンザリしていたので、

心から楽しんでいると良いなと思った。



家に着くと、日が落ちかけていたが、

ずっと暑いままだった。



来週からぐっと気温が下がるらしい。



涼しくなったら、

庭の手入れをしよう。



そんな事を思った。