ブログが書けなかった。


体が辛かった。


息子が優しくて、あれこれ手伝ってくれた。


寝込んだら黙って食器を洗ってくれた。




頑張って晩御飯を作った。


フライパンでニラ豚炒めを作っていた。



かき混ぜているうちに、

強いめまいがして、1分ほどぐるぐるして止まった。

頭を揺らしたのが良くなかったのか、

生理前だからか分からないが、

危うくフライパンに顔を突っ込む所だった。



そこから四時間ほど、ゆっくりだし軽めだが、

めまいが断続的に続き、

私はソファーに仰向けになって、

ただ体が回るのを耐えていた。



泣く余裕すらなく、ただ数時間そうしていた。



トイレにも行けず、大人用のオムツを買い置きするべきかと今後を憂いた。



四時間後に這うようにトイレに行き、

洗面台につかまり目を閉じて歯磨きをし、

薬を増やして寝た。



バイトから帰宅した息子に、

めまいでおかずを焦がしたので納豆しかないと告げると、ゆっくり休んでと言われた。



私がどんなに辛くても、

ご飯は?と平気で言って来た娘。

絶対にやらない家事。

いなくても家の中は綺麗になっただけで、

誰も困らない存在だった娘。



私の姿を見ると不快なので部屋から出るなと言った娘。思い出す色んなこと。



食べ終わった食器を黙って洗う息子。

なんかあったら電話してという息子。

何が違ったのか。

そんな事を回りながら思った。



ブログに書ける事がなかった。



いつまで経ってもめまいでふらふらで。

辛い辛いと書いて見たところで治りもせず。



私はただもうリビングで、

ヨロヨロと息をしているだけになった。



翌朝少し落ち着き、ふらふらだったが、

夫がミニシャーベットを買いに連れて行ってくれた。



途中雨が降って来て、夫は走って私の為に、

屋根のない駐車場を、シャーベットを片手に走って来た。



涙で夫の姿がかすむ。



いつまでも続かないから、大丈夫だから。



そう言ってにっこり笑う夫。



そんな夫は先日頼んだ時計が届き、

(時計と言っても作業用の安いもの)

それが嬉しいとご機嫌で、

初めてカブトムシを見つけた息子と同じ目で、

時計についてアツク語った。



本当に少年のように笑う夫に、

この人の無神経さを、時々楽だと思う自分がいた。



あんなに嬉しそうな顔で、

私は最近笑っていないと思う。



去年の八月はめまいが酷く、寝込んだ記憶がある。

もう嫁ぎ先のお墓にしかお参り出来ていない。

今年も無理そうだなと思う。



このままずっとこうだったらと、

暗い気持ちになる。



私はフライパンを使うときは、

必ずタイマー制にしている。

万が一火が止められない時があると、

危ないからだ。

実際にはIHだが、つけっぱなしでめまいが出ると、とても危ない。



一年に一度あるかないかだったが、

その一度が起こってしまい、

おかずは焦がしたが、めまいで動けない間にタイマーで加熱は止まった。



不安症の心配性が、珍しく功を奏した。

悪い事ばかりでもないようだ。



前向きな事は書けないが、

そして今日も夜になったらめまいが出るのではと、不安でたまらないが、

そのときはまた、なすすべもなく、

ただ回るのを受け入れるだけだ。



この時期は気圧の変化で自閉感が出やすい。

私はここ数年はほとんどないが、

梅雨とは夏と違った辛さがある。



もうちょっと元気になりたいと思うが、

難しいのかもしれない。



秋になったらまたバーベキューをしよう。

きっと楽しいはずだ。