![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
モンブラン朱雀を満喫した後は
こんな素敵な小径を通って
紅葉の絨毯の上を歩いて
到着したのは『北斎館』
今回の企画展は
北斎漫画が多数展示されるとのことで
実物の『雀踊り』を観たいがために
やってきたようなもの
展示室に入ったタイミングで
学芸員さんの解説が始まるというので
夫と共に参加
30分の予定だったけど
話したいことがいっぱいあったんだろうね
いろは順に解説を受けて半分くらいのところで
学芸員さんが
「はっ あと5分しかない
」
ってなっちゃった
予定の30分を過ぎた時
「この後、お時間のある方には
最後まで解説させていただきますので
ご希望の方はお残りください」
って申し訳なさそうに話す学芸員さん
一緒に回ってた他のお客さんたちは全員
そこで散らばっていっちゃったけど
学芸員さんのお話が面白過ぎて
私は当然そこに居残る
ここに勤めるほど北斎好きな学芸員さんと
推しが北斎な私とのマンツーマンの時間なんて
考えただけで贅沢でワクワクだ〜
マンツーマンならば
私が独特な感性で阿保な質問をしても
誰にも迷惑はかかるまい
が、
美術館デートの時はいつも
夫は自主的に別行動なので
夫も当然、先の展示を観に行くと思いきや
なんと夫も居残った
もうビックリだ〜〜〜
って事で夫婦で
お抱え学芸員さんの解説付きという
贅沢な時間を過ごせたよ
北斎漫画は
個人的には変顔シリーズが好き
あとね
北海道(この時代は蝦夷)に行ったことがない北斎が
情報を聞いただけで描いたエトピリカがツボで
新たに好きな北斎の絵が増えた
で、お目当ての雀踊り
こちらはアニメーションのように
モニターに映し出されてて楽しかった
ずっと観続けてたら
夫に置いていかれてた
祭屋台の天井絵も華やかだったけど
(これはレプリカで
本物はもっと近くでみやすいように展示してある)
なんといっても
肉筆画が並ぶ第3展示室が良かった
でね、いそいそと第3展示室に入った瞬間
右側から「お〜い」って声が聞こえた気がして
ふとそっちに目をやったら
展示室の一番奥に『富士越龍』が
その瞬間、鳥肌がブワ〜〜〜
だってさ、私
北斎の肉筆画の中で
この絵が一番好きなんだよ〜
ここに来る前に
岩松院でその事を夫に話したら
「へぇ〜っ、意外」
って言われて
「どこの美術館にあるんだろうね
どんなに遠くにあっても
生きてるうちに行って
肉眼で観たいんだよねぇ」
なんて夢物語を呑気に話してたばっかり
ここに居たのね〜
しかも作品の劣化防止のために
公開は一年に一回、あるかないかぐらいの
頻度なんだって
学芸員さんにも
「『富士越龍』をご覧いただけるなんて
本当に貴重ですよ」
って言われたよ
いつぞや
ピアニストの亀井くんのアンコールを聴きながら
彼の『ラ・カンパネラ』を
いつか絶対に聴きに行くぞって思っていたら
アンコールの2曲目が『ラ・カンパネラ』だった時も
自分の死期が近いかもって本気で思ったけど
今回も本当に私ヤバいかもって思った。
雷に撃たれるように
小布施行きを決行しようと突然思わせたのも
展示室入り口で「お〜い。」って私を呼んだのも
お茶目な北斎の仕業なんじゃないかって
確信しちゃう
思いがけないサプライズに胸がいっぱいのまま
最後に北斎とツーショット
後で写真を見たら
北斎の視線が私に注がれてて笑った
このタイミングで
小布施に呼んでくれてありがとう
益々あなたを好きになったわ
ミュージアムショップでは
『富士越龍』のポストカードをゲット
本当はもっと大きいサイズの絵があったんだけど
欠品中で断念。
でも心の中に実物の『富士越龍』が住んでるから
大丈夫
一生の宝物にする
ちなみに龍の絵は
来年が辰年だから売れてるって
店員さんが言ってたよ
さて
たまたま立ち寄った産直のお店で
かわいい物好きな次男にりんごと一緒に
くまちゃん最中を買ったんだけど
たまたま北斎館の隣のお店の
このくまちゃんを見た時
最中のくまちゃんと一緒ではって思って
帰宅後ググったらビンゴで
この『SAKU G』というカフェでは
くまちゃん最中が乗ったメニューもあるらしい
(画像はお借りしました)
さらに『SAKU G』は
わが家からほど近い軽井沢にも店舗があるらしい
が、私が気に入ってしまった
このくまちゃん焼きは
(画像はお借りしました)
軽井沢には無さそうなので
また北斎館で面白そうな企画展がある時に
リベンジすることにした
モンブラン朱雀を食べると思えば
中身の違うくまちゃん焼きを
全種類コンプリートできると思う
突如行くことになった小布施。
町がコンパクトにまとまってるし
食べ物もみんな美味しかったし
文化レベルも高いし
出会った人がみんな
本当に心優しい人ばかりだったので
大好きな町になったよ
北斎が江戸から遠い小布施を
4度も訪れた気持ちが分かるような気がした
充実の小布施への旅でした