ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

ついに、ついに・・・。

 

勇気を出して、書きます。

 

私が正しい腎臓病治療食にたどり着くまでに

遠回りしてしまった、最大の原因。

 

それは、ほかでもない、

病院で受けた、栄養指導なんです。

 

 

2012年8月。

蛋白尿が3g/日を超える日が続き、

腎生検のために入院した時に、

初めての腎臓病食を、食事でいただいてました。

 

私にとっては、3食昼寝付き、

上げ膳据え膳(←言い方)で、

しかもシャワートイレ完備の個室に

入院できたので、ルンルン音譜な気分で

過ごしてました。

 

そんななか、今後続くであろう、

食事療法のための栄養指導を受けることを

担当医に指示されました。

 

その時の指導内容が、これ。

 

 

病名は「膜性腎症」疑い。

「塩分5g、たんぱく質45g

 カロリー2000kcal」の治療食の指示が

出ていました。

 

・・・・・・・どうです?みなさん??

この栄養指導。つっこみどころ満載ですよね??

 

言いたいことはたくさんありますが、

どうしても、許せないこと3点!!

 

①主食が普通の米飯。

 しかも毎食200g。

 そこで、すでにたんぱく質15g摂ってます。

 残念すぎます。

②動物性たんぱく質(牛乳除く)で摂取できる

 たんぱく質は14.6g。

 動たん比60%には、牛乳を足しても

 まったく届きません。

 そもそも動たん比なんて、まったく話題にも

 なりませんでしたが。

③食塩3.7g。

 ・・・ひどくないですか?

 食塩3g未満ではかえって体に負担がかかります。

 それに、この塩分や砂糖類の調味料で、

 いったいどんな食事を作れというのでしょう。

 

 

でも、この時の私は、

「透析になりたくない。

 食事療法でなんとかなるなら

 やるしかない」と、この栄養指導を

 本当に一生懸命、聞きました。

 

そして、頭に残ったのは、

 

・卵は1日に半分だけ。

・お肉、魚は30gが目安。

(30gの魚、肉ってほんとうに

 悲しい見た目ですよね泣

・マヨネーズや油は気にせず食べていい

などなど。

 

非常にダメダメな情報が刷り込まれて、

結果、あらゆる食べ物のたんぱく質を

ただひたすら足していって、

45g以内ならOK!という

間違った食事療法をがんばって

しまうのです。

 

結果・・・

この記事のとおり。

 

はい、見事な貧血になりました。

そりゃそうですよね。

血や肉となる良質のたんぱく質が摂れずに、

アミノ酸スコアの低い、米や麺類を食べて、

さらにたんぱく質が流れ出るような食事を

していたのですから。

 

 

ひどい貧血とステロイドの副作用で

本当につらい日々でした。

診察した医師は「食事療法をがんばる人ほど、

貧血になることが多いです」と言われて、

まるで「がんばってますね!」と褒められたように

勘違いして、疑うことなく、

鉄剤の処方を受けていた私。

 

 

 

この記事はいつか、書かなければならないと

思っていましたが、誤解を招いてはいけないので、

なかなか勇気がでませんでした。

 

 

決して病院で受ける栄養指導を批判したり、

医師の治療を非難したりするものではないと

どうかご理解くださいね。

 

 

腎臓病食事療法の基本

腎機能障害抑制効果があって、

栄養障害を来さない低たんぱく食とは

 

①蛋白質制限

②食塩制限

③エネルギー摂取の維持

④アミノ酸スコア90以上 

 動たん比60%以上

 

image

この本の118ページにあります。

 

腎臓病患者にとって食事療法は

自分でできる治療です。

 

患者力を発揮して、

正しい知識で、自分の腎臓を

守っていきましょうね。

私もがんばります。

 

 

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

ではでは。