この病気を医師から伝えられた時、皆さんはどんな状況でしたか?。

私は、事前に「腎生検の結果が出ました。」と担当医から電話連絡があった際、「もし事前にネット検索するなら、IgA腎症をみてください。」と不思議なアドバイス(?)がありました。

すでに、病名告知の前に告知を受けてしまった訳ですね(笑)。

 

アドバイスのとおり、ネットでいろいろ調べました。

調べるほどに、今の腎臓の状況によって、ずいぶん予後が異なることがわかりました。そして、自分はまだそんな深刻な状況ではないと妙な自信を持ってしまいました。

 

告知の日、たまたま私たち夫婦の21回目の結婚記念日クラッカーでした。

 

私の腎臓の糸球体の写真をみせながら、「これ、ダメ。これもダメ。これも・・・。」つぶれた糸球体とまだ大丈夫の糸球体の写真を冷静に医師が振り分けていきました。

結果は私の甘い予想をうち砕きました。少し尿に潜血・蛋白がでているだけだと思っていたのに、私の腎臓はかなりダメージをうけていたのです。

 

今の腎臓の状況を説明した担当医は今後の治療について、「扁摘・パルス」を説明しました。事前にネットで調べていたので、すんなり受け入れることができました。

私の場合、「年齢や腎臓の状況を考えるとパルスは3クールしないかも・・・。」と担当医。即座に「ぜひとも3クールお願いします。」と私。

寛解は望めない段階であることも告げられました。

不思議と気負いも落胆もありませんでした。ただ、現実をクールに説明してくれる担当医に、冷静に受け入れる自分があるだけでした。

「私、こんな病気に負ける訳にいかないんです。」と言うと、担当医は「そういう方は良い方向に向かいますよ。」とにっこり (^_^)v。

 

主人はほとんど横で黙って聞いていました。最後あたりに「この病気でも、お酒飲んでいいですか?」と変な質問。まるで私がすごい酒飲みみたいに思われるでしょ~ (^o^;)。

担当医は「大丈夫ですよ~。普通の量なら、問題ないです。」とにこにこ v(^-^)v。

おもしろい夫婦だなぁって思われたでしょうね。

 

実は、この日結婚記念日のお祝いに予約していたお店があったので、「もうお酒飲めないのかも。」と主人は心配してくれたんですね。病状の深刻さよりもそちらを心配する彼に、妙に癒され(?)

ました。

 

21回目の結婚記念日は私の人生のなかで忘れがたい1日となりました。