2012年IgA腎症と診断された、現役看護師です。

 

原因疾患や腎臓病のステージで治療や食事療法の内容が大きく異なる慢性腎臓病は、とてもややこしい。 

そんな腎臓病について少しでも役に立つような情報を腎臓病患者の皆さんと共有したくて、2023年「腎臓病療養指導士」の資格を取得しました。

 

自己紹介はこちら です。

 

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

 

今日は、私の記事のなかでも人気記事で、多くの方に読んでいただいている記事を紹介します。

 

2023年9月に広島市で開催されたCKDセミナーでの田中医師の講演内容です。

 

 

当時の田中先生は北九州市門司区の門司腎クリニック院長でしたが、現在は閉院となっているようです。

 

この記事は、先生の講演内容に沿って私の個人的な記録としてまとめたものです。

田中先生のお話は、透析治療中の患者も含めた、様々な病態の患者に寄り添った内容であるため、

当時もたくさんの方に「いいね」をいただくなど反響がありました。

そして投稿後数か月経過した今でも、多くの方に検索され、読んでいただいているのだと思います。

 

 

 

 

改めて、先生の講演内容のポイントを書き出します。

 

腎臓病治療の基本

腎臓病の治療は、

・原因疾患の治療

・増悪因子の軽減、治療 

・生活習慣の改善(快食・快眠・快便)が基本。

 

今の体は過去からの結果が現れたもの

新しい知識、高度な技術、複雑なもの 

本当にそれらはいいものなのか。

「早く簡単に」結果を得ることを求めすぎていないか。

「何が正しいのか、何が悪いのか」を知ることが大事。

それを教えてくれる人に付くことが大事。

 

いいことをするより、悪いことをやめる

インターネットなどで少し勉強して、それで安心してはダメ。

「これがいい」「あれが効く」に手を出すのではなく、「(腎臓に)悪いことをやめる」ことが有効。

だから、蛋白質制限は必要。

 

ステージに合った治療をする

自分の身体の状況がわからない、

例えば蓄尿検査をしないで現状が把握できていないのは、「行く先がわからずに運転している」のと同じ状況。

自分でも、(現状や治療など)何をやっているのかわかっていないと、

(腎臓病重症化の速度を)是正していくことは難しい。ステージに合った治療をすること。

 

医師まかせではダメ

検診などで悪い数値があるとき「まだ、いいよ」と言う医師がいる。

「悪くなるまで待て」ということか?

車を運転中に少し右に曲がっていたら、「まだ大丈夫」で済ましていいのか。

そうじゃない。「少し右に曲がってますよ」「ちょっとハンドル切りましょう」と

早め早めに対応するから、是正もできる。

医師とのコミュニケーションは、日々の記録を見せて相談を。

”全身を診ている””先を診ている”人に必ず相談してほしい。

 

「透析」とは何ですか

講義終了時に、田中先生が「アンケートで質問をいただいた中からひとつだけ回答したい」とのことでお話されました。

「透析とは何ですか。

透析は生きるための治療です。

透析はつまらないと思わないでください。

でも、進んで入らなくてもいいです。

その時がきたら、迷わずに受けてください

 

先生が仰ったそのままの言葉です。

 

私達慢性腎臓病患者にとって、

「透析」というワードは頭から離れることはありません。

 

「透析」を回避するために、先延ばしするために、毎日少しづつでもいいから行動をしていきましょう。

それでも、「透析」は避けることができない日がやってくるかもしれません。

 

でも、想像してみてください。

その行動、先延ばしできる日数が増えます。

先延ばしできた間に病気をさらに理解すると、前向きな気持ちで生活ができます。

慢性腎臓病の知識が増えると、透析に限らず、腎代替療法のことを知ることができます。

そして、その中から、血液透析、腹膜透析、腎移植 と、治療方法を自分で選ぶ道が開けます。

治療方法を選んだら、万全の準備を整えて、「その日」を迎えることができます。

 

 

さあ、みなさん!!

腎臓をいたわるために、今日すぐできることを

ひとつでもいいからやってみましょう照れ

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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