先日、世田谷文学館へ行き『ムットーニ・パラダイス』を観ました☺︎
ムットーニさんは自動からくり人形作家さんです。
初めて知ったのは「遊◉機械/全自動シアター」という劇団の演目『メランコリー・ベイビー』にて。
ムットーニさんがご本人役で出演されていたこの舞台を、母と姉とわたしの3人は確か最前列で観たのでした。
「終わりまで本を書いたことがない作家を夢見る男」役の筒井道隆さんの演技を間近で観られたこともさることながら、劇中に登場するムットーニさんの作品と口上に穏やかな衝撃を受けたことを今でも覚えています。
そうか、もう16、7年も前になるのか。
わたしは高校1年生だったのかな?
芸術に触れることの理解が深い親に育てられたことは、わたしの幸運の最たるもののひとつです。
英文を和訳したみたいな文章(笑)。
いや、本当に。
小学生で狂言に連れて行ってもらってたなんて、聞いたことないもの。
わははψ(`∇´)ψ
んで『ムットーニ・パラダイス』。
ホームページによると、過去10年で最多の出品数とのこと。
いくつものエリアでその中のひとつの作品が同時上映されているので、タイムテーブルとにらめっこしながら観たいものを次々に観ていきました。
途中こそっとだんなさんと感想を言い合ったり。
ムットーニさんの作品は世田谷文学館が7つ所蔵しているので、以前に観て知っている作品もありました。
世田谷文学館所蔵の中では、『漂流者』と『アローン・ランデブー』が好き。
あと『眠り』も静かに怖くて良い。
今回初めて観た中では『摩天楼』が格別で、『ラ・ルナ』と『蜘蛛の糸』が印象的でした。
だんなさんは『サテライト・キャバレー』を特に気に入ったそうな。
ムットーニさんの作品は、本を読んでいるような、お芝居を観ているような、サーカスのテントの中にでもいるような、不思議な魅力があります。
それは今回の図録で解説をされている有栖川有栖さんも述べているように、<初めて観たのに「よく知ったもの」と感じられ>る何かに起因するのだと思います。
自分の中にあるものを観る感覚。
作家の方でも表現に苦労するような言葉にしにくい この魅力の正体を語るには、わたしの語彙力が足りません。
でも、観たら感じる。
そんなこんなで、必ずあと1回は観に行こうと話している所存であります。
図録の装丁も素敵♪
おまけに甘えん坊ちょこぼ。
これは昨日わたしがお仕事から帰った後に一緒にお布団で寝ようよ〜と誘われ、30分くらい横になっていたときに撮った写真です。
本当に、よく慣れたものだ( ´ ▽ ` )ノ