今日は、高校生が『TOEFL iBT Home edition』を受けた話をしたいと思います。
この受験方式は、コロナの流行により2020年に始まったもので、TOEFLを自宅PCで受験できるという画期的な方式です。
まだ歴史が浅く、ネット上にはまだ情報が少ないし、パソコン上級者の僕でも困った点がありました。
誰かのためになればと思い、受験した感想、気を付けてほしいことを書きます。
Bulletin(受験要綱)を網羅しているわけではないので、申込前には必ずそれを確認してね。
自宅で受験するというだけに、細かいルールがたくさんあるので、読まないと失敗しますよー
申込(2021年9月18日)
受験を決意したきっかけは、主に2つ。
1.英検準一級に落ちたから。(リスニングあと1問!というところで落ちました。)
2.すぐにスコアが欲しいから。(ネットでは約6日~10日後に届くと言われている。)
世の中にはいろんな英語試験がありますが、申込~スコア到着までの期間を比較すると、TOEFL iBTが圧倒的に早いです。
受験の24時間前までに申し込めばOK。しかもHome editionなら自由に受験日・開始時間を選べます。
勉強(2日間)
2日間という短い時間でできるのは過去問演習のみ。
公式の無料練習テストを受けたり、
本屋さんで2冊、対策本を買いました。
英検準1級の問題より圧倒的に難しいですが、TOEFLでは全部正解する必要はありません。
と、自分に言い聞かせた2日間でした
試験準備
試験は『ProctorU』という、TOEFLとは別団体の試験監督サービスを通して行います。
かなり厳しいという噂で、不要なものはなるべく部屋から出し、主に以下のものを準備しました。
- 勉強机
- ノートPC(2021年発売)と充電コード
- 手鏡(パソコン本体をカメラに映す)
- デジタル時計(試験中、PCの時計表示は見えなくなる)
- オーディオアンプ(PCとヘッドフォン端子で接続)
- パスポート(有効期限内)
- ホワイトボード・マーカー・イレーザー(紙は使えません)
そして、
- LANケーブル
ここで!!皆さん忘れがちのようですが、機器テストはすべきです!!
地味に細かい制約があり、パソコンが得意でもかなり面倒に感じます。
実際、最初はWi-Fi接続を考えていました。
しかし、『ProctorU』の機器テストページの通信速度チェックで不合格。
他社の速度チェックでは300mb/s以上出てるのに・・・ ここが今回2番目に焦りました。
急いで父にLANケーブルを買ってきてもらって、再度テスト実行で合格。
有線接続を強くおすすめします。ひとつでも不合格が出ると受験できません。
試験当日(2021年9月20日15時)
開始時間12分後までに、TOEFLのマイページからProctorUのサイトに入って、画面の指示通りに顔写真撮影、パスポート撮影に進みます。顔写真は、スコアレポートに使われるので良い顔しましょうね。
テストに必要なソフトのインストールが終わると、そのソフトを通して試験監督官が合流してきます。
PCが遠隔操作され、テスト環境を作ってくれます。
監督官は、チャットソフト、または音声で声を掛けてきますから、受験者もこの2種類のいずれかで返事をします。
いろいろ聞かれたり、操作されますが、あとは身を任せましょう。
次に、部屋などのチェックに入ります。カメラで部屋全体を撮影します。
私の場合、このあとに、
「パスポート以外の身分証明書を持っているか?」と聞かれ、
「ないです。」と答えると、
「本当か?」と聞いてくるので、
何かまずかったかな?と、今回1番焦りました。
結論を言うと、パスポートだけでも良かったみたいです。
試験が始まれば、そのあとは会場受験と同じです。
途中、10分休憩があります。
トイレなどで退席すると、また部屋チェックが入ります。
試験終了(19時)
回答をCancelするか送信するかを選ばされますが、送信しましょう(笑)
約4時間を共にした監督官に感謝と別れを告げ、ソフトを終了します。
監督官がいじった設定、入れたソフトはこの時点で元に戻したり、アンインストールできます。
スコア到着(2021年9月29日13時)
私の場合、試験後9日目に届きました。
結果は秘密です

目標通り、準1級レベルのスコアでした。
到着と同時にメールが届くので、いちいち確認しに行く必要はありません。
テスト運営団体の本部があるところは日本と-13時間の時差があるので、29日0時送信ということになりますね。
会場受験とは異なり、6日後に必ず来るわけではないので注意。
気を付けてほしいこと
- Home editionを間違いなく受けるには、パソコン中級者以上のスキルが必要。機器テストで不合格が出たとき、どうすれば解決できるかが分かるくらい。
- 遠隔操作ソフト等を入れるわけなので、ウイルス対策ソフトに引っかかる可能性も頭の片隅に入れるべき。
- ノートPCの場合、マウスを接続すべき。マウスパッドはタイムロスの原因に。
- 音質が悪いパソコンならば、音声を外部出力して聞くべき。listening(つまりSpeaking&Writingも含みますね)の点数に響きます。
- 監督官はインド人英語で、届く音質も悪い。聞こえないときは遠慮せず何度も聞き返そう。適当にYes,OK言ってると痛い目を見る。
いやー。こんだけ書いても書き足りないくらい、気を付けてほしいことがいっぱいあります。
テストセンターを自分で自宅に作るわけですから、面倒くさいことをする覚悟は必要だと思います。
質問をくだされば、覚えている範囲でお答えできますよ。