手術は午前9時から。
手術室へ向かうとき、
ギリギリまで見送ってくれた息子が
「お母さん、行ってらっしゃい」
めっちゃ笑顔で手を振ってくれた。
本当は私も笑顔で
「行ってきます!」と言いたかったけど
息子の笑顔を見たら号泣してしまい
泣きながら手術室へ行きました。
笑顔の息子を見たら
離婚してから
ずっと二人でやってきたことを
走馬灯のように思い出しました。
心配で不安なのを隠して
無理して笑顔で送り出したのかなぁって。
でも、
後から聞いたら
最初、手術できないって言われて
もぅダメだって落ち込んだけど
そのあと手術できることになって
すごく嬉しかった。
だから笑顔で送り出そうって
決めていたそうです。
うーん。どっちにしても泣けるわ
私の担当のオペ看さんは、
なんと同じ地元の方でした。
こういう繋がりって安心感あるよね。
あとオネエ系のオペ室の男性看護師さん。
手術直前の患者さん相手だから
わざとオネエな優しい口調にしてるのか
ほんまにオネエなのか、
わからないけど(笑)
たくさん話しかけてくれて
リラックスさせてくれました
オペ室に入り
見たことない機器がズラリ。
これから手術するんだなぁ。
手術は、うつ伏せになるから
顔があたるところも特殊になってました。
目覚めたとき、オペ看さんに
手術早く終わったよ!と言われて
私は全摘できなかったんだ...って思い
ダメだった?って聞き返しました。
違うよ!大丈夫!全摘!
あ〜、良かった。
あ!脚は?と思い
動かしてみたけど、わからなかった。
でも布団の擦れる音は聞こえている。
看護師さんに動いているか聞いたら
動いているよって。
執刀医がやってきて
9割成功しました。
あとは経過見ながらね!と。
いろんなことを、
いっぱい覚悟して迎えた手術。
本当にホッとした。
病室に戻り息子が、
動いている脚の動画を
撮ってくれました。
めちゃくちゃ動いてました。
制御不能な感じに。
私は感覚なかったから
その動画を見てビックリした。
手術時間は、当初予定の6時間から
4時間半で終わりました。
遠くから来てくれた先生が、
癒着しまくりの腫瘍を
ギリギリ剥がしてくれた。
手術は一度しかできないから
腫瘍を残すわけにいかないと
かなり頑張ってくれたそうです。
この先生
結局一度も会えずじまいでした。
私の手術が終わったら、
次のオペで行ってしまいました。
オペ看さん曰く、
凄い先生だから
ドラマに出てくるような医師かと思ったら
リュック背負って手術道具のバッグ持ち
その辺にいるような
オジさんだったそうです(笑)
その先生の顔をHPで見ましたが
めっちゃ優しそうなオジさんでした
いつか会ってお礼が言えればいいなぁ
手術した夜は、
喉乾いて仕方なかったけど
水分摂れないしね。
首が完全に固定されていて
全く動けず、喉も乾くし、身体が痒いし
全身麻酔してるから眠れない。
看護師さんが
酸素マスクに水をボコボコやってくれて
↑なんて言うのかな?名前わからない
マスクの中が湿ってきたのと
水がボコボコした音が心地よかった
43日待った手術が終わり、
やっと腫瘍の痛みから解放された。
第1関門突破。