グッバイぐるぐる思考: 自動思考が消えた、右脳回帰した意識が味わう世界とは…? 

 

グッバイでさえも言葉に 日航機墜落事故から、不屈の闘争心と希望を学ぶ本

1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故。520名もの尊い命が失われた、航空史上最悪の事故でした。

この本は、事故の生存者である大山勝美さんが、あの悲劇から学んだ教訓と、前を向いて生きるための心構えを綴った一冊です。

生死の境をさまよった経験から、人生の意味や目的を深く見つめ直し、たとえ悲しみに暮れる日々でも、希望を持ち続けることの大切さを教えてくれます。

  • 520名が犠牲となった日航機墜落事故の生存者が綴る手記
  • あの悲劇から学んだ、前を向いて生きるための心構え
  • 人生の意味と希望について深く考えさせられる内容

「さよなら」の言葉すら交わせなかった無念さ

日航機墜落事故で家族を失った大山さん。愛する妻や子供たちとの最期の別れの言葉すら交わせないまま、突然の悲劇に見舞われました。

大切な人を失った悲しみと、何の準備もなく別れを迎えてしまった無念さ。そんな体験から、日々を大切に生きることや、愛する人への感謝の気持ちを忘れないことの大切さを訴えます。

私たちは、いつ最愛の人と別れるかわかりません。だからこそ、一日一日を精一杯生き、大切な人への愛情を言葉や行動で示していくことが大事なのです。

悲劇を乗り越え、前を向いて生きる勇気

家族を一瞬にして失い、生きる希望さえ見失いそうになった大山さん。しかし、亡き家族への思いを胸に、少しずつ前を向いて歩み始めます。

辛く悲しい現実から目を背けるのではなく、真正面から向き合う勇気。大切な人の分まで精一杯生きようとする強い意志。そんな大山さんの生き方から、私たちは多くのことを学べます。

人生の困難に直面したとき、めげずに立ち向かう強さを持つこと。悲しみに暮れる日々でも、希望の灯りを絶やさないこと。大山さんは、そのための心構えを教えてくれるのです。

一日一日を大切に生きることの意味

事故から生還した大山さんは、かけがえのない日々を無駄にしないことの大切さを実感します。今日が最後の日になるかもしれない。そう思えば、一日一日が本当に貴重に思えてくるのです。

家族との何気ない会話、友人との楽しいひととき、仕事で頑張れた充実感。そんな日常のひとコマひとコマに、かけがえのない意味があることを教えてくれます。

私たちは、日々を当たり前のように過ごしがちです。しかし、今日が最後になるかもしれないと思えば、一日一日を大切に生きようと思えるはず。そんな生き方のヒントが、この本には詰まっています。

悲劇を糧に、より良い人生を歩むために

大山さんは、あの悲劇を無駄にしないために、事故の教訓を伝え続けています。二度とこのような事故を繰り返してはならない。犠牲になった方々の無念を晴らすためにも、安全な航空機の運航と、真摯な事故原因の究明を求め続けているのです。

また、大山さん自身も、家族への感謝の思いを胸に、前を向いて生きる決意をしました。辛い体験も、人生の糧にしようと努力を重ねています。

私たちもまた、人生の悲しみや苦しみに直面したとき、それを無駄にしてはなりません。辛い経験から学び、感謝の気持ちを持って、より良い人生を歩んでいく。大山さんの生き方は、そんな人生の指針を与えてくれるのです。

日航機墜落事故という悲劇から35年。今なお、多くの教訓を私たちに投げかける一冊です。大切な人を失った悲しみ、生きる希望、感謝の心。人生を前向きに生きるためのエッセンスが、この本には凝縮されています。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい作品です。