チョコレート検定の話ばかりで申し訳ない。
資格の勉強を通して、自分の見識が広がって、感動が増えることを伝えたくて。
さて、カカオからチョコレートへと至る過程で、カカオ豆の乾燥という大事なプロセスがある。
中南米やアフリカで、零細農家なら天日乾燥台を、プランテーションは人工乾燥機を使う。
乾燥でネックになるのは悪天候で、要するに雨で、天日乾燥台には屋根がついていて、車輪かレールに乗った乾燥台を避難させるようにできてる。
しかし、雨が何日も続くと、収穫されたカカオ豆が腐りかねない。カビが生えて悪臭がするようになるらしい。
プランテーションだと人工乾燥機があると聞いた。
これで解決!と思うじゃないですか。
実はそうでもなくて。
乾燥速度が速すぎるのと、あともう一つの問題点として、燃焼ガスのにおいがカカオ豆に吸着しやすいらしい。
木を燃やしたときには「煙臭」、重油を燃やしたときは「石油臭」というのがあるらしく、吸着した場合、チョコレートの品質が大きく損なわれるって。
カカオというかチョコレートは、香気がすごく大事だからね。それが味に直結するのかな。チョコレート検定のテキストに少しそういう事項の記載があった気がするけど忘れた。
とにかく、おいしくて高品質なチョコレートを作るのに、本当にさまざまな苦労が要る。
本の題名の通り、サイエンス・ロマンだ。