私の好きな作家さん
原田マハ さん
https://haradamaha.com/
この方の美術のことを書いた本が好きでね。

楽園カンヴァス
アンリールソー『夢』のお話

ジヴェルニーの食卓
クロードモネの晩年を描いたお話

たゆたえども沈まず
ゴッホとその弟テオのお話

↑この辺りの本です。
絵画やその画家にまつわる物語を
史実に基づき書かれたフィクション

本の中に出てくる沢山の作品を
思い浮かべたり
時にはネットで調べて
その絵画を見ながら読み進めていくのが
なんともいえず
ワクワクして好きなの。

絵画の書かれた背景や
画家の事を知ると
とてもその作品を身近に感じたり
とても尊いものに感じたり
知ることって本当に楽しい。

そしてこの夏、
絶対に読みたいと思った本



これを読んで
上野 国立西洋美術館で開催中の
松方コレクション展を観たかったの。

そして夏休みに決行しました。


展示室入り口には
ドーンとモネの睡蓮
がお出迎え

※これはポストカードです。

ヨーロッパの美術館のように
壁に上下2段に作品が並べられて
一気に絵の世界へ

どこの画廊で松方さんが購入したのか
その時の明細のような資料とかも
展示されてて
自画像の絵の前で
「この方が大きな絵の前に座り
次々に購入を決めていったんだなぁ」
なんて当時を空想してました。

日本の若者の為に
美術館を建てようという
松方さんの強い意志が
この美術作品を守ったんだなと
感無量でした。

だってね、
すごい大きな作品もあって
どんな思いで戦時下のパリから
運び出したんだろう、
よくぞ、守ったなって。

現在の所有者の表示をみると
日本の美術館所蔵だから
この作品は
日本に渡ったあとに
造船所が傾いて売りに出された作品かなぁとか

フランスの美術館所蔵だと
この作品は
フランス政府が寄贈返還してくれなかったのか
それとも戦争中の移送費用を捻出の為
売られた数枚の作品かなぁとか


※これは返してもらえなかった
ゴッホのアルルの寝室 
ポストカードです。


その作品の素晴らしさとともに
歩んできた道と
今ここで再集結出来たことに喜びを
楽しみました。

最後に感じたのは
どこの誰の所蔵でも
国と国が仲良くしていれば
こうやって貸したり借りたり出来て
若者も全ての人が
本物を観ることが出来る。

戦争で燃えなくてよかったってこと。

イギリスで保管されてた作品は
燃えて無くなってしまったからね。

◾◾◾
チケットの半券でおまけのお楽しみ
別の日にナイトミニコンサートに
行ってきました。

展覧会にちなんでイギリスとフランスの音楽を
東京都交響楽団の弦楽四重奏
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ
で演奏してくれました。

途中に曲の説明や楽器の説明もしてくれて
クラシック初心者でも楽しめる。

イギリスのどんよりした空気感や
フランスの明るい華やかな世界を感じ

どこかで聴いたことのある曲も
オーケストラではないと
感じ方がちがくて面白い。

スライドに松方コレクション展の
作品を写しながら
演奏を聴いてると
まるで絵から聴こえてくるようで
絵が描かれた当時の日常からの音のようで
まるでそこの世界に居るようでした。

◾◾◾

ひとつの展覧会を
いろんな角度から楽しめて
幸せな時間でした。


⭐️⭐️⭐️
心屋っぽいひと言

好きなことってこういうことなんだな