8月6日時点で動員135万人、興行収入16億8000万円


おおかみこどもはどうやら大ヒットのようです。

多くの人に見てもらう作品であることは、それだけで素晴らしいと思います。

このブログでも、しきりにたくさん褒めています。


私も資料をたくさん読んで、

できるだけ時間をかけて、言葉を選んで『おおかみこども』について考えています。







そうしていくと、ふと「あれ?」と思う箇所が見えてくるものです。






ネット上にもそうした思いを持った方がいるようで、

一番目にするのは、


何故健康診断をうけさせないんだ。


あと、

自宅分娩を選んだこと。



そもそも裕福でもないのに、学生なのに育てることが難しいおおかみこどもを生んだこと。

しかも年子。



ハッキリ言って数えればキリがないのです。

(これは、リアルに描いたからこそのツッコミだと思いますが。)

ツッコミがあったり、批判されたりするのは

影響力が高い証拠でもあると思いますし、

細田さんが提示した答えを受けて、

多くの人が反応しているということですから、むしろ喜ばれることでしょう。

考えるに足る作品だった、ということですし。


さて

こういう時に、私は置き換えることをやってみます。

もし、健康診断をうけていたら…?

もし、産婦人科で産んでいたら…?

もし、二人が子供を設けなかったら…?



そう考えてみると、細田さんの選択は絶妙なところをついていると思うのです。

バランス感覚とでも言いましょうか。

結果論ですが、その選択がやはり一番効果を生む、というものを選んでいるように思います。




ただ、善し悪しすべてを包含しても、母子のアニメとしてアニメ史に残る作品だったと思います。

私は、作品の黒い部分よりも、良さを見つけられるようになりたいと思います。

良さに気づいてあげたいです。


私は『おおかみこども』をオススメします。