こんにちは。

 

いつもご訪問くださり

 

ありがとうございます。

 

今日は晴れたり曇ったり、梅雨入りしたのではないかと思われる

 

むっとした日です。

 

 

合格  合格

 

 

さて今回は

澁柿園5月号(第597号)より

 

小野いるまさんの『俳人の詠んだあおもり』 の20回目 をお届けします。

 

 いるまさんの以下の3冊の著書から、月1回の割で、澁柿園の俳人を中心にご紹介しています。

 

『俳人の詠んだあおもり』   (2008年 北方新社)

『続俳人の詠んだあおもり』  (2009年 北方新社)

『俳人の詠んだあおもり第3集』(2010年 北方新社)

 

また現役俳人でもいらっしゃるので1句ご紹介。

 

     今月の一句

 

       妻と居てこころ足る夜のメロンかな   いるま  (青森県句集題35集)

 

 

合格  合格

 

  小野いるまの

  俳人の詠んだあおもり⑳ 

 

       笹原 郁子 (ささはら いくこ)

 

 

         花開いた投句人生 

 

 朝日新聞が、東北各県から募集した桜を題材にした俳句「第一回みちのく花の大賞」に、笹原郁子が選ばれたのは平成十六年四月のことである。

 

花筏恋のボートを取り囲む  

 

がこの時の大賞句。散った桜の花びらが、あちこち水面に浮いている。その姿が筏に似ているところから、俳人たちは優雅に 〝花筏〟と呼ぶ。 弘前公園の西堀。ここには貸しボート屋があり、地元高校生は初デートによく使う。堀を埋めつくした花びらを眺めつつ、楽しそうに語らう若い二人。そう

した景をありのまま詠んだ。

東北各県から千七百六句の応募があったといい、その中からの晴れの大賞に選ばれた郁子の喜びは大きかった。彼女が朝日俳壇や総合俳誌への投句を始めたのは、もう十年以上も前。

 

雪原に一本の杭鳶の空

 

平成十六年三月二十九日付けの朝日俳壇、川崎展宏選に採られた思い出の一句である。奥羽線の車窓から見かけた浪岡駅近くの景。 「何もないところから、何かを生み出せたらと思って作った句です」と、郁子の自句自註がある。

 

秋うららたった二行の子の便り

 

平成十七年の「NHK俳壇」で今瀬剛一選の特選に選ばれた。「親と子の心の通い合いが心地よい。子供は親ゆえに甘える。親はそれを嘆きつつも、大きな気持ちで許しているのである」と、剛一の評がある。〈たった二行〉にこめられた親子の深い絆が暖かい。

 

吉野下り花の津軽へ帰らばや

 

こちらは、平成十九年五月十四日付けの朝日俳壇で稲畑汀子選に入った第一席の句である。汀子は「はるばる津軽から

訪ねた花の吉野山である。盛りの山桜をさぞや堪能したことであろう。 いよいよ吉野山を下りて津軽へ帰ると、また花の盛りに出逢える。〈帰らばや〉と納得した作者・・・・・・」と適切な評を添えている。

平成二十年二月には、「俳句アルファ」の黒田杏子選で

 

虫籠を吊す津軽の一輌車  

 

が第一席入選した。五所川原—津軽中里間を走るご存じ津軽鉄道の鈴虫列車を詠んだものだ。杏子は「旅ごころを誘われますね。津軽という地名の効果も大きいと思います。窓を開けているのでしょうか。津軽の野づらを渡る秋風。一輌車の中に響く虫の音。 幸せそうな乗客の顔が見えてきます」と選後評を書いている。ほかにも「俳壇」、「俳句」、NHKの「俳句王国」などで、彼女は次々と入賞、入選をさらってきた。十九年三月の「俳句王国」で入選した

 

海凪ぐや大黒舞の一団が

 

の句は、本人も印象が鮮烈。こつこつと続けてきた熱心な投句活動が、ここにきて花開いたといえるのではないか。

現在所属している結社は、「雉」と地元の「渋柿園」の二誌。雉の主宰林徹は平成二十年三月、八十一歳で亡くなり、田島和生が後を継いだが、兄事する伊東一升とともに郁子は今も「雉」の有力メンバーだ。 平成十七年九月、徹が吟行で津軽を訪れた時、彼女の持参したりんごジュースで乾杯したのが忘れられない思い出。翌日からは全行程を一升と二人で案内して回った。吟行の最終日、浅虫温泉で最後の句会が開かれた、郁子は、昼見てきたばかりの三内丸山遺跡の景を

 

縄文の太柱立つ花野かな

 

と素直に詠んだ。それが林徹選のみごと特選に。 ご褒美にもらった〈高枝になほ泳ぎゐて野分晴〉(林徹)の短冊は、今も大事に郁子宅に飾られているそうである。

 

輝ける雪山据ゑて津軽かな

(『続俳人の詠んだあおもり』2009年刊・北方新社)

 

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《我が家は雑草園》

 

今年も薔薇の季節がやって来た。我が家の庭は雑草園。草取りもろくにせず、

咲いてくれた花をただ眺めているこの頃である。

 

昨年の猛暑のせいか、はたまた私の手入れがいい加減なせいか、

一番好きなピエール・ド・ロンサール(フランスの薔薇)の咲き具合が悪い。それでも

羽衣(日本の薔薇)が良く咲いてくれたので良しとする。

ラムズイヤーも健在。

 

 

 

 

 

昨年のこぼれダネに加え、春先に蒔いた種でこんな賑やかな

オルレア畑になってしまった。

 

 

遠くのピンクのバラはようやく咲いてくれたアンジェラ。

 

 

 

 

 

 

これが羽衣。羽衣は今年のを撮ってなかったので昨年のである。

今年も一番早く沢山咲いてくれた。

 

 

なかな腰痛が治らず、家にこもることが多いので、

花に慰められているこの頃である。