こんにちは。
いつもご訪問ありがとうございます。
昼は暖房がいらない弘前です。
弘前城さくらまつりが12日に始まり5月5まで開催されます。
ようやく開花宣言。
ソメイヨシノの満開は20日ころと予想されています。
何となく心落ち着かない日々になりました。
さて、今日は『澁柿園』4月号(通巻596号)の「一面鏡」をご紹介します。
「一面鏡」とは歴代の澁柿園代表が綴っているエッセイや俳論などの欄で、
毎号巻末に掲載しています。代々の代表が毎号綴って来たので、今号で
596回目になります。
一面鏡(596回)
<俳句の辺V>(33)
木田多聞天
『澁柿園』巻頭句あれこれ(17)
◇小田桐耕風の巻頭句
草取の顔して税務署に参る 耕 風
(『渋柿園』 第315号 平成十二年)
焼きたてのパン買ふ列にゐる四温
(『渋柿園』 第334号 平成十四年)
おにぎりの芯にうす紅運動会
(『渋柿園』 第4437号 平成二十三年)
※今号より、雑詠の一点句は不掲載となった。再び掲載となった時期は不明。
蘆の芽や山々は丈あらそはず
(『渋柿園』第515号 平成二十九年)
◇中村しおんの巻頭句
一聞いて一を知る子に秋刀魚焼く しおん
(『渋柿園』第342号 平成十五年)
※今号より、同人年会費一万四千円、会員年会費一万二千円の記載がある。
ロ舐めてフルートを吹く夏の空
(『渋柿園』第362号 平成十六年)
首廻すだけの体操こどもの日
(『渋柿園』第385号 平成十八年)
しじみ汁貝の口して啜りけり
(『渋柿園』第432号 平成二十二年)
◇福士月愁の巻頭句
紅引いて黄泉へ嫁ぐ日雪深々 月愁
(『渋柿園』 第371号平成十七年)
凧揚げて空の青さを地へ手繰る
(『渋柿園』 第382号 平成十八年)
喜寿の日の空悠々と鯉幟
( 『渋柿園』 第396号 平成十九年)
手花火の語り尽してポトと落つ
( 『渋柿園』第424号 平成二十一年)
◇成田房子の巻頭句
茶柱をごくりと飲みて二月尽 房子
( 『渋柿園』 407号平成二十年)
八十路いま遊びざかりよ山笑ふ
( 『渋柿園』 第502号 平成二十八年)
初雪のふはりとことば置くやうに
( 『渋柿園』第547号令和二年)
◇日野口晃の巻頭句
陽炎や棒一本の馬の墓 晃
(『渋柿園』第420号 平成二十一年)
大作のための昼寝をしてをりぬ
(『渋柿園』第435号 平成二十二年)
眠られぬ夜を泳いでゐる手足
(『渋柿園』第472号 平成二十五年)
《弘前公園散策その3》
4月11日午後
弘前公園内の植物園に咲いたカタクリの花を見に行った。
植物園内はすこぶる静か。
ひっそりと森のような一角に群れ咲いていた。
近くには可愛らしいクリスマスローズも。
枯蓮の池のあたりで鷺1羽がのんびり歩いていた。
一部の桜は咲きだしたが、ソメイヨシノはまだまだ。
公園内の出店の準備は着々と。
東門近くの外濠。
弘前公園の桜は外濠から咲き始める。11日はまだ固い蕾。
14日ようやく咲き始めた弘前の桜である。