こんばんは。
ご訪問くださりありがとうございます。
夕方4時を過ぎるとほぼ暗くなっている弘前です。
今日は「雑詠欄の佳句より」をお届けします。
会誌「澁柿園」には毎月、前月号の雑詠欄から会員の佳句をいくつか取り上げ、
当番の二人が短評や鑑賞を書くコーナーがあります。
今月は 朋子さんと 萩月(しゅうげつ)さん。
当番のお二人が同じ句を取り上げているときもあります。
12月号では次の句がそうでした。
駅残暑指名手配の顔と待つ 雪江
朋子さんの鑑賞
五能線や弘南線には無人駅がたくさんある。そんな駅で一人で電車を待っている
作者。電車はなかなか来ない。見るともなく眺めた駅舎の壁に、指名手配のポスター
が貼ってある。『詐欺』『放火』『殺人』、首筋にどっと汗が滲む。
ある日の体験を、省略とユーモアを効かせて詠んだ、とても面白い句だと思う。
萩月さんの鑑賞
面白い‼ さらっと目を逸らしている。
売店をのぞいたり、発着の時間を確かめたり、ポスターを眺めたりしているとき目に
ついたチラシ…指名手配のものである。
あれは一見して好感の持てる顔じゃないのが多い。にっこり笑ってなどとんでもない。
目つきの悪いものの方が多い。まじまじとはあまり見ない。
これがもし無人駅だったら余計ざわついて外に出るかも知れない。
雪江さんの句集 『朝ぼらけ』
思はざる白鳥とあふ朝ぼらけ 雪江
2011年(平成23年)11月本阿弥書店刊¥2800
詳細は下記の記事でご紹介しています。
朋子さんと萩月さん の今月の作品5句から1句ずつご紹介して今日は終わります。
黄も赤も色を極めてもみぢ山 朋子
顔見世のチラシ畳みてさて掃除 萩月

