おはようございます。

 

今日は青森県の俳句を愛好する人たちを束ねている組織についてご紹介します。

 

俳人協会とか現代俳句協会とかという会派や結社の枠を超えた組織です。

 

青森県俳句懇話会といいます。

 

1年に1回俳句愛好者がそれぞれ自選10句を寄せ、それを1冊にして、懇話会会員に配布し

 

ています。

 

かつては600人近く参加していたそうですが、今年の32号には419人が自選句10句を寄せ

 

ています。

 

つい先日、東奥日報紙および陸奥新報紙に詳細が載ったので、ご紹介します。

 

            昨日(6/2)午後の藤田記念庭園茶室

 

「東奥日報」より

新県句集第32集419人が作品発表/青森県俳句懇話会

 

県俳句懇話会(木村秋湖会長)は、「新青森県句集」第32集を刊行した。結社の枠を超えて4

 

19人が参加し、1人10句ずつ寄せている。

 

 

 

 参加者は2009年度に発行した第20集の590人をピークに年々、減少傾向にある。最も

 

 

参加者が多い世代も70代後半と高齢化が進んでいるが、今回、19年の全国俳句甲子園で

 

優勝した弘前高校文芸部から6人が参加。木村会長は序文で「若い活力のある血を入れてく

 

れましたことを誠に心強く、頼もしく、有り難く思っているところです。これを契機に、次の世代

 

を担う若人が立ち上がって本県俳壇に喝を入れてほしいと願っています」と期待する。
  

作品のほか、21年版県俳句年鑑も掲載。第22回県俳句賞の選考経過と、畠山容子さん(弘

 

前)の受賞作品「東風」30句、県内主要俳句大会の結果、県内結社(60団体)の動向なども

 

収録した。 問い合わせは事務局の草野力丸さん。

 

 

     草刈音がしばし止み、 水琴窟の音色が涼しい。

 

「陸奥新報」より

俳人419人それぞれ10句  『青森県句集』第32集刊行

 

『青森県句集』第32集が県俳句懇話会(木村秋湖会長)から刊行された。県外10人を含む俳

 

人419人がそれぞれ自選10句を寄せたほか、県内60結社の紹介、県内外で昨年開かれた

 

25大会」の記録を掲載。県俳壇の潮流を知ることができる一冊となっている。

 

巻頭文で木村会長は弘前高校文芸部有志6人が同句集に参加したことに触れ、「これを契機

 

に、次の世代を背負う若人が立ち上がって本件俳壇に喝を入れてほしい」と期待を込めた。

 

「物故会員」では元同会顧問の新谷ひろしさんら8人の作品と略歴を記載した。

 

    滝の高さまで上っていくと和館、洋館がある。

 

                古い洋館では軽食とお茶が楽しめる。

 

物故会員を含む10人の一句を紹介する。

 

八つ口をしのび抜く風子規忌かな        浅利 康衛

 

深夜バス行く道照らす冬の月          石岡 佑紳高校生)

 

三月の恐るるものの皆去りて        石崎 志亥

 

釣り上げて鮎の香りを掴みけり       鎌田美正子

 

肉を煮る湯気微かなり梅の花        坂本 吟遊

 

雑兵は雨の中なり菊人形          桜庭 門九

 

艶やかに日暮れ来てゐる吊るし柿        清水 雪江(渋柿園会員)

 

このあとに足すは何色七変化        丹野 慶子

 

立ち読みの人たちの距離冬の星         若井 未緒(高校生)

 

津軽より来しと名乗りて一冬木       新谷ひろし

 

            『青森県句集』第32集はB5判、300ページ