結婚する以前から、普通じゃ無いかも?とは感じていた。

普段は気が小さく、文字通り虫も殺せない性格。朗らかで冗談好き。人には親切で頼まれたら断れない。だけど、どうでもいいことでキレる。
キレると怒鳴りちらす。それも延々と。その姿はまるで小さい子供が駄々をこねているよう。

なんか常軌を逸していた。

でも結婚した。一人で生きることにウンザリしてたから。一生一人かもと言う絶望感に押しつぶされてたから。毎日ただ生きる為に働いて、働くために生きてる事に耐えられなかったから。

明日の朝目が覚めないことを祈りながら眠りにつくことから解放されたかったから。

幸せになりたくて不安にフタをして結婚した。

結婚式は二人だけで、写真だけとって、籍だけ入れて。

壮絶な結婚生活の始まりだった。

一緒に住み始めると、夫の症状はまだまだあった。

変なことに執拗にこだわるとか。

キレる事も、結婚する前は抑えられていたようで、それでも何回かは切れた事があったけど、そこまでひどくは無かった。 
でも、結婚したら途端に異常さがました。

被害妄想がある事もわかってきた。
電話が盗聴されてるとか、地下組織が見張ってるとか、本気で言う時もあった。自分は絶対にガンに違いないと悩むときもあった。すべてまったく根拠は無かった。

まだまだ普通じゃない言動があった。

でもね、離婚しなかった。だって、私には行く所がないから。そして新婚生活は悲惨だったけど、30過ぎてからの独身生活はもっと辛かった。あそこへは何があっても戻りたくなかった。

結婚したのは41才の時。やり直しはきかない年だった。文字通り、石にしがみついて耐えていた。

週に一度は怒り狂う夫、次から次へと問題を起こす夫に心身ともぼろぼろにされながら一日一日が過ぎていった。

夜中に逃げ出した事も、知らない人に助けられた事もある。最後は警察と精神科の医師に来てもらって強制的に入院させた。

最初精神科医から言われた。
ご苦労されましたね。でももう大丈夫ですよ。薬が効いてくれば落ち着きます。普通の生活が出来るようになりますよ。おそらく統合失調症です。

安堵で涙が出た。やっとこの地獄から抜け出せる。

でも、数日後人格障害と診断された。薬は効かない。

いちるの望みがガラガラと音をたてて崩れた。

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