こんにちは!

秘境駅が有名な飯田線ですが、豊橋ー飯田間を1日に2往復している

『特急伊那路号』はご存知でしょうか?

伊那路号は平成8年(1996)から運転されている特急列車で

373系の3両編成で運転されています。

 

高速バスの増発により現在では必ずしも最速の列車ではありませんが

旧私鉄時代の4社の線路にまたがって運転される列車で

車窓からは風光明媚な天竜川などの景色を満喫することが出来る

観光列車としての旅の楽しみを備えています。

特に春の新緑や秋の紅葉シーズンはおすすめです☆

 

今回、飯田駅から豊橋駅までの乗車記となりますのでお楽しみ下さい♫

まずは前編から・・・

 

今回は飯田駅9:58発の伊那路号に乗車します。

飯田駅はこんな感じで、名産であるりんご色の駅舎が迎えてくれます。

 

 

到着したのは373系列車。平日なので他のお客さんは10人程度でした。

 

車内はこんな感じ。

3号車の自由席へと乗り込みます。

窓も「ワイドビュー」でシートはとても快適☆

中部天竜までは天竜川沿いがよく見える右側の車窓がおすすめです。

 

いよいよ出発、飯田市の「丘の上」を下って最初の通過駅は切石駅。

ちょうどカーブに差し掛かる場所にあり、

駅とホームの間が離れていることで有名ですね。

 

鼎駅周辺の車窓です。奥に見えるのは南アルプスの山々。

 

伊那八幡駅の駅舎は大正15年(1926)開業時の駅舎です。

 

最初の停車駅「天竜峡」に到着。

ここで運転手さん、車掌さんが交代、

ここから秘境駅区間へと突入していきます♫

 

駅を出てトンネルを通過、最初に見えるのは三遠南信自動車道の天龍峡大橋。

ここは「そらさんぽ」という遊歩道が設けられていて、天竜峡PAから歩いて渡ることも可能です。

 

1日の乗降人員0人台の超秘境駅、金野駅を通過。

 

唐笠駅周辺。泰阜(やすおか)ダムへ向かい天竜川の水位も上がってきています。

この辺りから歴史ある飯田線の難所と言われた区間に入っていきます。

 

三信鉄道(当時の私鉄)の飯田線工事は予算的・技術的にも大変な難工事であった

といわれ、天竜峡〜三河川合間の測量をアイヌ測量隊を率いて敢行し、

現場監督も務めて難工事を完成させた川村カ子トの活躍は演劇にもなっています。

 

戦後国鉄に買収されてからも線路維持に過酷を極め、昭和30年(1955)1月20日には

「飯田線大表沢鉄橋脱線転覆事故」という痛ましい事故も発生しました。

鉄道会社のご尽力によって今も安全に移動や観光を出来ることに感謝を感じながら

天竜川の風景を楽しみます。

 

泰阜ダム最寄り駅である門島駅を通過。

泰阜発電所が迎えてくれます。

 

次の停車駅、温田(ぬくた)駅に到着。

阿南町、阿南高校や阿南病院の最寄駅ですね。

正面に見えるのは南宮大橋。

 

ここから天竜川近くを走り羽衣崎(はごろもざき)が見えると、

次は為栗(してぐり)駅。

「信濃恋し」の名勝も近くにあり、羽衣崎大橋や吊り橋が良い風情です。

平岡ダムが近づいてまた水位が上昇してきていますね。

為栗駅から次の平岡駅までの駅間は4.7kmとやや長めの区間になりますが、

平岡ダムが完成する昭和26年(1951)までは「遠山口駅」が存在していました。

 

平岡駅に到着。龍泉閣という宿泊施設が併設されています。

霜月祭で有名な遠山郷への最寄駅でもあり、かつては「満島駅」という名称でした。

 

このあと長野県に別れを告げて静岡へ!!

続きは後編にてご紹介させていただきます。

ご覧いただきありがとうございました(^^)