皆さま、こんにちは。
うちのお兄ちゃんは、
25歳の自閉症青年です。
言語発達面に
困難を抱えていますが、
毎日、感情豊かに成長中です。
3歳違いの次男君は、大学院1年生。
マイペースに成長中です。
時々とはいえ、
七年近く住宅情報を見てると
地域の相場もなんとなく
わかってくるものですね。
ある朝、見つけた物件は、
前から見ていた物件で
場所や間取りは理想的でしたが
予算的に無理な物件でした。
それが急に値下げされました。
今、住んでいる賃貸マンションよりは
１０ｍ²狭くなりますが
2階建ての築浅物件。
お兄ちゃんの作業所から
車で5分くらいの距離。
これなら、急に調子を崩しても
負担が減るかも。。。
しかも、いきなり400万ほど
値下げされてました
「これは、ぜひ見に行かねば～
」と
夫や次男に報告して、相談しました。
「不動産屋さんに聞いてみてもいいかな。
見るだけでもいいって
おっしゃってたから。。。」
最近少し、家のことについて
「前向きに検討してもいいよ。」と
言ってくれていた夫。
たくさんの不動産会社が
その家の取り扱い広告を出していましたが
値段が変更されていたのは
2社だけ。そのうちの一つ、
地元密着の不動産会社さんに
問い合わせてみました。
「当日の見学でも、できますか
」
「午後からなら、お時間取れますよ。
場所は分かりますか」
「はい。グーグルで調べたので、
この住所であってますか」
「はい。そうです。
では、直接現地でお待ちしています。」
と、トントン拍子に話が進み、
その日の午後、家族4人で見学に行きました。
うちの
次男君は、不動産広告にある
家や付近の写真と
大体の住所から、家の場所を探す名人です。
グーグルアースの3D画像から
見つけるその技には感心します。
おかげで、数件の検討物件の
交通の便や、家の近くの様子が、
すぐわかって助かりました。
一番気になったのは、
お兄ちゃんの反応なんですが、
特に、拒否感もなく
家の中を一緒に見ていると
「○○○町へ、引越しします。」
って言い出してました。
一度引越しを経験しているから
見通しもつくんでしょうね。
「うん。まだわからないけれど
引越できたらいいねぇ。
お仕事、近くなるねぇ。」
って伝えました。
特に『告知事項あり』とも
書かれてなかったので、
「ずっと、見ていたのですが、なぜ急に
お値段が下がったのですか
なにか、トラブルとかあったんですか
他社さんは、まだ下がってませんけれど。。。」
って聞いてみましたら、
「いやいや、トラブルとかは
何もないですよ。
売主さんが、次の家の購入を考えてらして
この値段なら、きっとすぐ売れるだろうって
相談して、昨夜下げた所なんですよ。」
「わ、それはラッキーでした。
元の価格帯なら
いいなぁ。。でも無理だなぁ。。。
って見ていただけでしたので。」
「前の値段でも問い合わせはあったんですが
購入には至らなくて、でもこの値段なら、
お母さんのように見つけてくれる人もいますしね～。」
「そうなんです、朝、見つけて、
すぐお電話したんです。」
とか話しながら、見学しました。
築浅だったし、丁寧に使われていたし、
家族みんな気に入ったようでした。
売主さんも信頼できる方だということで
とりあえず購入申し込み書を書いて、
一週間考えるということにしました。
この間は、他の物件を見に行ったりしても良いそうで
手付金も何もいらず、
断るのも自由だそうでした。
ここで、申し込みが一番だったので
この後に数件申し込みがあっても、
うちが断るまで、2番手、3番手の方が
購入することはないという
説明でした。
本当かなぁ。。。ドキドキ。。。
これを明確に言ってもらえないと
不安でしたので、しっかり尋ねました。
「複数の不動産屋さんが
同じ物件を扱っていて
それぞれの不動産屋さんに
購入申し込みがあった時
優先順位はどうなるのでしょうか？」
と尋ねると、
「直接売主さんと話をするのが、
うちなので、うちを通して他の不動産屋さんが
申し込まれるので、大丈夫ですよ。」
って教えてくれました。
不動産の購入申し込みって、
受付の早いもの順なんですね。
例え、2～3番手の方が
うちより高い値段を提示したとしても
うちが断らない限り、
次の方が購入することはないそうです。
しかも次の方は、
ローンの申し込みをして
審査にも通った状態で
待たれるそうでした。
びっくり！
1週間後、契約が済んだ後、
不動産屋さんのはったりでなく
実際に2～3件の申し込みがあったことを
見せてくださいました。
最初に値下げの広告が出た2件の内、
こちらの不動産屋さんに電話して、
良かった～って思いました。
これもご縁なんでしょうかねぇ。
契約が進んでも、相変わらず
値下げ前の広告を出している
不動産屋さんもいて
不動産の広告って、結構アバウトなのかな。
売れてしまっても出ている事あるんだなぁって
不思議に思ったものです。
完全に登記の処理が完了して初めて
すべての広告の掲載が終了してました。