成功する「私らしさ」~素のままの自分で生きること~

 

 

 

「私らしさ」とは何か?

 

私らしくありたい、そう願う人は多いでしょう。それなのに「私らしさ」とは何かを言葉にできる人はどれくらいいるでしょうか?

 

・私らしい服

・私らしい化粧

・私らしい言葉遣い

・私らしい住まい

・私らしい友達…

 

いいでしょうか?以上にあげたものは「私らしさ」ではありません。「私らしさ」を表現するための手段です。その服・化粧・言葉遣い・住まい・友達は「私らしさ」が選んだ自己表現手段なのです。

どんなふうに自己表現するかを選択している根拠となる自分、それが「私らしさ」です。

 

意外と簡単でしたね。あっさり分かってしまいましたね。

 

では、その「私らしさ」を言葉にしてください。根本にあるものを言葉にしてみて下さい。根本にあるものは価値観と言い換えても良いです。あなたの真ん中にあって、揺るがない価値観はどのようなものですか?

 

答えられた人、その答えに安定した落ち着きを覚える人は、もうこれ以上読まなくて大丈夫そうです。

 

でも、言葉にならない。言葉にしてみたけど、なんだかしっくりこない。そんなときは、「私らしさ」に失敗してしまっているかもしれません。

 

成功する「私らしさ」失敗する「私らしさ」

 

自覚している「私らしさ」と自己表現手段はピッタリ合っていてほしいのですが、そうでないことが多々あります。一人の中に2重3重にねじれた自分が居るのです。ちょっと不気味ですよね。でも、このねじれ構造があるために「私らしさ」が分からなくなっている時があるのです。

 

以下が代表的なねじれ構造です。

 

パターン1:「私らしさ」をねつ造

パターン2:「私らしさ」を無視して自己表現手段を選択

パターン3:押し付けられた「私らしさ」で生きてしまっている

 

それぞれをもう少し詳しく説明してみます。

 

パターン1:「私らしさ」をねつ造

 

その場の空気や流行に敏感で、その時代、その環境に沿った生き方ができる。「私らしさ」を周りの反応に合わせて変えることができる。器用で頭が良いことが多い。それなのに、人の評価が気になり、いつもどこか落ち着かない。友人が多いのに心から信じられる友達は少ないか、いない。

 

パターン2:「私らしさ」を無視して自己表現手段を選択

 

「私らしさ」に対するこだわりが強い。人と違うことをしたい、オリジナルな存在になりたい、という意識が強く、実行に移す。ある時、本当にやりたいことを遠くに置き去りにしてしまっている自分に気づく。強い人だと見られたり、孤高を貫いているかっこいい人だと見られがちだが、本人は心のどこかに寂しさが消えない。

 

パターン3:押し付けられた「私らしさ」で生きてしまっている

 

「〇〇さんって、こういう人ですよね」と第三者から言われると安心する。そして、その「こういう人」であるように振舞ってしまう。例えば両親、先生、上司、パートナーからの評価を裏切ってはいけない、と一生懸命な頑張り屋さんが多い。パターン1と違って家庭や職場、学校といった特定の環境に居て、そこで変化が起きないことを好み、その中にいると安心できる。新しい環境に行くのが不安になる。

 

以上のようになります。

 

あなたが3パターンのどれかに当てはまっているとしたら、おめでとうございます。これから本当の「私らしさ」に出会えるドラマチックな展開を迎える可能性があります。

 

というより安心してください。誰でも以上の3パターンの要素を持っていますし、現代の風潮では3パターンのいずれかに傾いてしまうのは無理もない事なのです。

 

では「私らしさ」の構築に成功している人はどうしているのでしょうか?

 

一言でいうと、素の自分で生きているのです。

 

素の自分?わがままになるっていうこと?化粧しないで会社行くってこと?

 

もちろん、それでもいいですけど、そうではないんです。

 

 

素の自分を発掘する

 

自己表現手段や周りからの評価に気を取られて、素の自分がもはや何なのか分からなくなっている人は多いのです。自覚症状がない人も多いのですが、自分らしく生きるためには素の自分との対面は避けられません。

 

素の自分と向き合ったことはありますか?素の自分と向き合うにはどうしたらいいでしょう?

 

人格は社会の中で作られる、かもしれませんが、あなたの嗜好はそれでもなお、オリジナルなものです。脳が形成された瞬間から今日まであなたを導いてきた「感覚」の感度をもっと上げましょう。まずは「好き」「嫌い」で周りを分別してみる、などというのも感度を上げるためには初歩的で有効な方法です。「好き」と感じるのは大まかに言って生きるのに必要なものなのです。「嫌い」と感じるのは大まかに言って命の危機につながるものなのです。

 

大好きな甘いケーキは、あなたを喜ばせ、気分を高揚させて行動を活発にし、糖分も補給できますよね。生きることにプラスに働きます。大嫌いな怒りっぽい上司は、あなたに酷いことを言って、テンションを下げ、食欲を減退させ、生きることにマイナスに働きますよね。

 

そんな理屈っぽいことをいちいち考えなくても、「好き」「嫌い」は一瞬で判断できるのがすごいところです。まずは「好き」「嫌い」で心の感度を上げてみましょう。そうすると、今まで選んできた自己表現手段にも変化がでるはずですよ。

 

「私らしさ」を腑に落ちる言葉で表現できるまでは更に上の段階に進まなくてはいけませんが、それについては別の記事にゆずりまして、では「私らしさ」がしっかりすると、どんなことがあるのでしょうか?

 

「私らしさ」がもたらす未来予想図

 

私のまわりで「私らしさ」で生きている人は、とても生き生きしています。生命力というと可愛くないかもしれませんが、濃ゆい存在感があります。けど、それが嫌味ではないのです。人生楽しんでるな、見ていたいな、気になるな、そう思わせる何かを持っていて、雰囲気で人を引きつけます。目標もしっかりしていて、しかも一見さらっとその目標を達成したりする。人生の成功スパイラルの中にいるような人はたいてい「私らしさ」で生きています。

 

不思議ですよね。それが「私らしさ」で生きている効果なのか?「私らしさ」を探求する過程がその人の魅力を形成したのか?成功スパイラルにいる人が結果として「私らしさ」を表現できるのか?

 

成功スパイラルと「私らしさ」で生きることにどのような関係があるのかは考察の途中ですが、「私らしく」生きて、人に恵まれ、縁に恵まれ、幸運に恵まれる、そんな生き方にシフトチェンジしたいですよね。

 

 

Sora双葉