【わたしはわたしのために祈る】
誰かの
幸せを祈る
それは
わたしにとって
当たり前のことだった
初詣は毎年ずっと
記憶にある限り
わたしは大丈夫なので
どうか家族を守ってくださいって
自分のために
祈ることは
ずっと
おこがましいと
思っていた
でも
自分の幸せを
祈ることに
抵抗があったのは
わたしが
生きていなかったから
それは
カミサマがいるとしたら
とても
失礼なことだった
与えてもらった命を
無いものにして
だれかのために
祈るなんて
本末転倒で
もしくは
わたしが
一人で
誰かのために
なってない
引け目の裏返しだったり
わたしは
これからは
わたしの幸せを祈る
そして
きっと
自然体で
当たり前のように
大好きな人たちを
まだ会っていないだれかを
幸せにできるようになりたい
水上 宙