好きな恐い映画は何?
と訊ねられたら。
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私なら、迷わずこの映画だと答えるだろう。
『鬼談百景』
あの『残穢』(ざんえ)の原作者である小野不由美が手がけた怪談映画だ。
Jホラーの監督6人が
10の作品を映画にした。
恐い。
この恐さは。
ある種の美しい佇まいを持ちながらも。
じわじわと心の中に滲みていくような。
そんな恐さだ。
それぞれの作品の、始まりにあるナレーションが実にいい。
竹内結子だ。
静かに語るその独特な口調が。更に作品を特別なものに押し上げている。
心に残る映画。
ある期間が過ぎても。
またもう一度、またもう一度と観たくなる。
そんな映画はなかなかない。
貴重だ。
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2020年10月24日
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