読んだのは漫画家のアベナオミさんの防災のトリセツ。
宮城在住、3.11経験者でその時何も出来なかった、と防災士の資格まで取っちゃった猛者。
さすがに説得力が半端ない。
この手の本は何度も読んでるから、ざっと読むんだけど、ためになることも多々。
今回そうか、と膝を打ったのが、食べ物より何より水。
それから非常トイレの必要性。
更に災害時あって良かったもの。
水はとにかく大事。
賞味期限が切れたペットボトルの水でも生活用水に使えるから、とある。
そうだよね。
料理や飲水以外でも、皿洗ったり洗濯したり。
だから何が何でも用意しましょう、とあって、深く頷く。
それから非常トイレ。
よくライフハックである、あるもので代用っていうので、例えばビニール袋に新聞紙千切って入れたら簡易トイレ出来上がり、とか。
ペットシーツを袋に入れて吸わせる、とか。
でも、駄目なんです、全然駄目。
なぜなら臭うから。
ごみ収集が開始されるまで自宅にうん◯を保管する。
昔のぼっとんトイレでも厳しいが、あれは外、これは更に別次元の厳しさ。
ただのゴミ袋に入れたうん◯は物凄く臭うんだって。
庭があるから埋めるというのは不可。
他の本にあったけど、庭中臭くなるらしい。
そして撤去しても臭い続ける。
地獄。
猫砂やペットシーツもそもそも猫と人間の大きさを考えれば無理が分かる。
10倍以上違うから、出す量も違うよね。
じゃあ、あのライフハックって一体なんのためにあったのか。
テレビとか雑誌とかでたびたび見るんですけど。
非常トイレには防臭袋も添付されてるからニオイ対策万全、といかなくても余程違うんじゃないか。
確かに高い、高いけど飲み食いは我慢できても排泄は我慢できないからさ。
自分の命と尊厳を守るための出費は決して高くないんだ。
大体1日5回くらい、というのが普通らしいが、年取ってトイレが近いワタシは確実に倍は要る。
1日10回として1週間、70個かあ。
値段が。
あと、カセットコンロでも100均のキャンプ用品でも良いから、火の準備。
ワタシはカセットコンロはボンベが怖くて買ってない。
で、ロケットストーブを買った。
いわゆるペール缶に煙突付けたもの。
熱効率が凄く良いと聞くけど、燃料があるのかな。
いちおう、バーベキュー用の炭は買ってある。
それからあって良かったもの、お尻拭き。
これはコロナの頃にも聞いた。
普通のアルコールティッシュより水分が多くて生地も厚くて、全身拭ける。
だから一応ワタシもいくつか買っておいてある。
次、消臭袋。
さっき書いたトイレ問題も有るけど、生ゴミ対策。
確かに普通の袋じゃノミバエも防げない。
アベナオミさんは普段から使ってるというけど、これ、結構高いのよ。
でも、被災したらそれまでの生ゴミが、と書いてあれば納得。
ただワタシは今まで通りゴミを溜めて、もし災害が来たらすぐに全部を消臭袋に入れることにする。
100均でなるべく大きめの袋を買っておいた。
あと、キッチンばさみとピーラーとスライサー。
まな板洗う水さえ惜しい時の救世主だって。
箒、塵取り、バケツに盥。
こういうのは停電時に使う。
盥がなければ、衣装ケース可。
そうだね、水とか貯めれれば良いんだもんね。
ただ水を運ぶためのキャリーやカートは探してるけど売ってないんだ。
ホームセンターで気にしてるんだけどね。
一番の理想はスーパーのカート。
上下二段になってて、水でもものでも運びやすいもんね。
ネットで調べたら1万円以上したっけ。
場所も取るし。
普段使わないから、折りたたみが良いとなると、これは難しい所。
それ以降は軍手とか現金、ジッパー袋にガソリン、スマホバッテリーと続く。
どれも必要、でも普段はあんまり気にしてないことばっかり。
やっぱり、災害はいつ来るか分からないから、備えは必要だよね。
といっても、恐れすぎるのも問題。
わたなべぽんさんの最新刊、やっとこっかな、に不安から集めまくった備蓄品が4,5年放置で全部賞味期限切れ。
全部処分しました、とある。
これ、あるあるだもんね。
ワタシも恥ずかしながら同じような経験をした。
ケチなワタシのことだから、捨てはしなかったが、迫りくる賞味期限切れとの戦いは凄まじく、しかも高い割に美味しくない備蓄品、普段食べない乾パンにビスケットにクラッカーに羊羹。
涙目で消費しましたとさ。
あ、レトルト食品も。
今は基本、プロテインと缶詰くらいだから大丈夫だけどいよいよ水が必要。
粉のプロテインをそのまま流し込んだら窒息する。
まるで星新一さんのショートショート、処刑の一幕みたいに。
だからやっぱり、水なのよ。
こういう本を日々繰り返し読んで予習復習。
すぐ忘れるからね。
日々の生活は忙しく厳しく、余計なことを考えてる暇もなければ予算もない。
そこで無理やりねじ込んででもやらないと、未来の自分が困る。
備えあれば憂いなし、と言いますからね、無駄になったら良かったね、というくらいの覚悟で出来ることはする。
さあ、皆様、ご一緒に、とまでは言わないけど、読んで為になる本だった。
今日も読んで下さり、ありがとうございます。