伊藤理佐さんのおかあさんの扉を読んでたら、激安スーパーで買った冷凍イカが味が無さすぎて、コロナの後遺症か、と親子3人で焦る様子が。

 

アメリカオオアカイカ、なんか記憶にあるような無いような。

冷凍室にあるイカを確認したら、あった、あった、ありました。

 

業務スーパーで買った冷凍カットイカ。

一杯入って大きくてお安かったので、喜んで買った。

ああ、このイカね。

 

調べてみるとアカイカの仲間で肉食、凶暴、人を襲うこともあるそうな。

弱ってりゃ仲間も共食い、寿命は2年くらいだけど、その前に食われるし、そうやって共食いするから短期間でより大きくなる、とも。

 

ただ、ダイオウイカとかみたいにアンモニアを蓄積しないから食用になり、捕まった時の暴れ具合からレッドデビルの異名を持つ。

そりゃあ、筋肉マッチョにもなるわね。

 

で、その大味極まりない、と酷評された件のイカをワタシは専らスープにする。

大味だろうとイカはイカ、煮込んでるうちに良い出汁が出るのよ。

 

コロナ前は冬ともなればピッチピチのスルメイカが魚屋の店頭に並び、お刺し身になります、という鮮度のものが1杯98円なんて感じだったのに、今や売ってるのは解凍したデレデレのつぼ抜きイカのみ。

これなら冷凍イカの方がなんぼかマシ。

 

煮込んだイカはサイコロキャラメルのサイズが普通のキャラメルくらいまで縮む。

でもそうなれば、柔らかいことこの上なく、スープの具材として十分美味しい。

うんと良い料亭だの寿司屋だのに行ける身分なら今もきっとピチピチのイカとご対面できるだろうけど、ワタシのレベルはこの程度。

むしろ工夫して美味しくする方を選ばざるを得ない。

 

でも、イカ、美味しいよね。

スルメイカはもちろん、アオリイカ、モンゴウイカ、大から小からイカはホントに美味しい。

焼いても生でも干しても美味い。

塩辛なんて、もう、庶民の食べ物じゃなくなったし。

寂しいわ、切ないわ、腹立つわ。

 

タコも同様。

屋台とかで売ってるたこ焼きは絶対業務スーパーとかで売ってる冷凍タコだし。

 

そもそもイカは冷凍できるけどタコはダメ。

だからタコは酢だこにするって聞いてたんだけどね。

でも、ちゃんと売ってる。

今は冷凍技術が進んだのか、そんなこと構っちゃいられない時代になったのか。

 

まあ、四の五の言っても食べられるうちはマシ。

買ってきたアメリカオオアカイカだって、加工地は中国。

でも、買う。

イカ、食べたいもん。

 

魚屋さんのコーナーには行くけど、買えない、とても。

何もかもが高いし、鮮度が悪いし。

サーモンとかあっても、昔はカナダ、そしてチリ、今はトルコ。

うーん、インターナショナルだ。

秋は日本の鮭もあるけど、アニサキスが怖いしなあ。

 

切り身は全体にデロンとしてるし、水出てるし。

そして小さな一切れが200円超えだとやっぱり肉にしとこうか、となってしまう。

食べたいんだけどね、魚。

 

今や冷凍室に入ってるのはパックになったイカ、エビ、ホタテくらい。

あ、冷凍の鮭は業務スーパーで半身を買って自分で切ってまとめて焼く。

それを小分けして冷凍してある。

それくらいしか買えない。

 

海に囲まれた日本だから、もっと豊かに魚があるはずなんだけど、いつ行ってもあるのは鯖、そして海外産の魚ばっかり。

イワシも1匹いくら、の高級魚になったし、ブリは養殖、カツオは解凍、なんか皆プラスチックの置物みたいなんだよね。

 

安くて生きが良くて、美味しい魚が食べたい。

高級魚じゃなくて良い、一盛りいくらの小魚でいい。

でも、そういうのを獲ってくれる漁師さんだって高齢化。

値もつかないような小魚じゃ、船の燃料代さえ出ないもんね。

 

贅沢言ってる場合じゃない。

口に入ればご馳走、くらいの覚悟で食べられるものをより美味しく出来たら100点満点と思って、ありがたくいただく日々。

 

今日も読んで下さり、ありがとうございます。