人の思想の限界は、地球……であると、思います。
その理由は……人は、その身体も心も、すべて「地球から」つくられているから……
「あなたはチリからとられたのだから、チリにかえる」
このバイブルの言葉が、すべてを語っていると思います。

このことは、前にも少し書いたのですが……
たとえば、論理学や数学、あるいは物理の法則、化学の法則……
そういうものを、人は、すぐに、宇宙のすべてに通じるものと思う。
しかし……「地球製」の人のアタマで考えられたものは、「地球」が限界……

そういうふうには、思えないものでしょうか……
「そんなことないよ、ロケットは月にも、火星にも行くじゃん」
そう、言われるかもしれませんが……
オソロシイことに、月も火星も、「地球の範囲内」なのかもしれません。

なぜなら……月といっても火星といっても、最後に「見る」のは人だから。
「地球の人」が、最後に、そのデータを見ます。数式にせよ画像にせよ。
観測機器が、宇宙にまで飛んで行っても、最後に「見る」のは地球製の人。
こういう「地球製の人」は、宇宙のどこまで行っても「地球製」なんだ……

この地球という惑星の上で、身体と心をもらった人です。
「あなたは、チリからとられたのだから、チリにかえる」……これでしょう。
そして、これは、実は「限界」ではなく、ひとつの「恵み」かもしれない……
そういうふうに、考えたことはないでしょうか……

ライプニッツの「モナド」は、全宇宙のモナドが一斉に誕生し、一斉に死ぬ。
一つのモナドは、他のすべてのモナドを映しこみ、宇宙全体に関係する。
このモナドの性格からして、これはそのとおりだと思います。
インドラの網……まさに、一つの水滴が、宇宙全体を映している……

ということになると、これはちょっとタイヘンなことになります。
今、私が指を動かして文字を打つ……その行為さえ、「全宇宙」に及ぶ……
となると、ちょっと、あだやおろそかに、なにもできない?
……んですけど……もし、その「宇宙」が「地球」なんだとしたら……

人の思想の限界が「地球」である……これは、そういう意味です。
そうだとしたら……全宇宙に広がる「インドラの網」も、地球が限界なんだ……
そう考えると、ちょっとは気が楽になりません?(って、ならないかな)
いったいなにを言ってるんだろう……そう考えるのもムリはないんですが……

でも、もっと過激?なことを言うなら、この宇宙には、そういう世界が無数に……
ある……と、そう考えることもできます。いわゆる「多元宇宙」……
だとすると……ホントの「インドラの網」の水滴の一つ一つが……
実は、こういう「宇宙」なのかもしれないな……と。

で、ここで、重要なことは……「インドラの網」には、必ず「ノット」がある……
要するに「結節点」があるということで、これが、つまり「モナド」……
華厳の世界……になるのかもしれませんが、無限のノットに水滴が……
宇宙が宇宙を映しだして、それはもう、タイヘンなことに……

魂は……人の魂といわず、すべてのものの魂は、こういう「ノット」なのかも。
ライプニッツの考えによると、そういう「モナド」であると……
もしそうであるなら、人の思想は、やっぱり「モナドの限界」を越えられない。
ということなんだけれど、それでは「実体の交通」が成立しません……

ということで、まことにふしぎなことに、「モナドの限界」は越えられる……
んですが、いくら越えても、やっぱり「ある限界」に当たってしまう。
それが「地球」……なぜなら、「表出」は、「チリ」によって行われる……
人は、そして地球のいろんな生命は、「地」をもって相互に自己表出を行う……

ここに……やっぱり「地球という限界」があって、それは越えられない。
なので……人の思想も、やっぱりこれを越えられない……
考えてみると、この「地球」というモナドは、ふしぎなもんだと思います。
そこで、「地球の種」はすべて、相互に「実体の交通」をなすことができる。

おそらく……人間以外の地球の生命は、みな、このことを知ってるんでしょう。
というか……それ以外の「あり方」がないので、「それ以外のあり方」を考えない。
ところが……なぜか、人の心だけは、カンタンにこの「制限」を突破します。
なにかを考えると……すぐに、それを、「宇宙全体」に敷衍してしまう……

こういう点では、過去の偉大な哲学者、思想家、科学者……
みんな、そうだったと思います。数学の理論も物理法則も……
「地球という限界」を無視して、スルッと「宇宙全体」へ……
それこそ、「拡大する」という意識もなしに、単純に「ひろげて」しまった……

20世紀……19世紀に「無限に」拡大されたこの「人の思想」が……
それが、「地球という限界」に当たって、試される……そういう世紀だった……
けれども、人は、いまだに気づいていない。これはもしかしたら由々しきこと……
なのでしょう。けれども、この「限界」は実体だから……

やっぱり、どうしても「越えられない」のです。正しいことに……
ということで、今日の画像は、以前に紹介したストームグラスの中の世界……
この前の台風が近づいてきたときの様子です。かなりすごいことに……
「完全密封」されてるはずなのに、なぜ感知するんだろう……ふしぎです。