家の前にあるさるすべり。季節は一ヶ月ほど戻って三月に撮ったもので、実のかたちです。さるすべりは、夏から秋にかけて、長い間真っ赤な花をつけるので「百日紅」(ひゃくじつこう)ともいわれるそうですが、この季節は丸い茶色の実になる。なんだろう……と思っていたんですが、これがあのさるすべりの冬の姿だったとは……
さるすべり(猿滑)という名は、幹がつるつるでサルも滑るというところからついたようですが、この樹に登ろうとしてサルが滑っているところはまだみたことがありません。中国の南部の原産で、学名は Lagerstroemia indica 。インディカというからには、インドにもあるということなんでしょうか……
英語名は Crape myrtle (クレープマートル)で、「縮れたミルテ」。ミルテ(ギンバイカ)は真っ白で、結婚式なんかによく使われる花らしいですが、サルスベリとミルテは、もともと科もちがうようで、なぜ関連づけられたのかはわかりません。サルスベリにも白い花があるようなので、そのあたりからなのかな?
わが庭は冬さびにけりまぼろしにいまだも見ゆるさるすべりの花(斎藤茂吉『暁紅』)
