うちのトイレのペーパーホルダー(ペーパー入り状態)です。ペパーミントの部分は陶器製で、グレーの部分はステンレス。ペパーミント色は、実際はもうちょっと渋いのですが、web向き?にちょっとあざやかめに……この色は、実は、私たちの趣味ではなくて、この家の大家さんのおそらくお好み色だったんでしょう。この家を借りたときからそのまま使ってます。
築45年の古い家だったんですが、一部改装してあって、トイレは水洗。なんとウォッシュレットつき!……でも、流れる水は水道じゃなくて山の水を引いてる……古代?と現代が奇妙にミックスされたいいあんばいで、楽しく暮らしていたのですが……数年前、水道(みずみち)が変わって山の水が出なくなってしまった……で、やむなく水道(すいどう)にするはめに。
水が出なくなったときはタイヘンでした。クラシックな重たい手押しポンプをつないで呼び水をやってガコンガコンと一時間……で出るときはいいけど、出ないときもある。そういうときはあきらめて、近所の「名水」に水を汲みにいく……この名水が、また最近人気で、名古屋方面からも汲みにくる人が……で、順番待ちもたびたびでした。
街から汲みにくる人は、おいしい水でうまいコーヒーでも入れたい……というような楽しい目的で来られるんですが、こっちはもう、飲む水、台所やトイレの水……生活に直結した「命の水」なので、けっこうみじめでした。でも、田舎なので、水道引こうとすると協力金が45万もかかる!で、これに加えて工事費なんかも……こりゃ、困ったことだわい……
と悩んでおりますと、なんと、行政区画の合併で、村が市になってしまいました。で、そのトタンに、水道協力金が15万に値下げ……これはありがたかった。水みちが変わって、そのころはもうしょっちゅう出なくなっていたので……「水道引いてください!」と血の叫び(おおげさです)……で、めでたく水道となったんですが、やっぱり味は落ちましたね。
お風呂もそうで、山の水でわかしていたころは、なんか、なんともいえないほのぼのとした暖かさに包まれたんですが(別に温泉ってわけじゃないのに)、水道にしたらその感じもなくなって……どこが違うのかなあと思うのですが、やっぱり、水にフツーに入っているいろんなものを「殺菌」しちゃってるところなんですかね……ともかく便利が来て味が去った……
というふうに、いろいろある田舎ぐらしなんですが、このペーパーホルダーは引越して10年、いまだに使ってます。なんか、かわいい感じで、なじんでしまいました……水まわりって、やっぱり陶器製はいいかも……当然、便器とかはフツーに陶器製だし……そういえば、数年前、東京の下町を歩いてたら、小さな便器をいっぱい壁に貼ったお店が……こういうの、いいなあ。

