幽麗塔 | soracomics

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私の読んだコミックについて私の感想をまとめたもの。
違った視点からの見解があったら教えてほしいな。
その他、観ることの好きなフィギュアスケートや、自分の生活においての覚え書きみたいな事をつぶやいちゃいます。

乃木坂先生の幽麗塔。
最新巻は来週くらいに発売です。
現時点で幽霊塔での宝探しが終わって、幽麗塔に場所が変わったところ・・・で終わってます。

さてさてネタバレ含みますが、私なりの見所と現時点での感想です。

ミステリー小説を読むような感じでテンポよく話は進みますが、登場人物は変な人ばかり。
テツオと名乗る性同一性障害の麗子に、そんなテツオと友達でありたい気持ちと麗子を愛する気持ちに揺れる女装シーンの多い天野くん。女になりたいマッチョな判事で麗子の実父の丸部。死番虫という殺人鬼のジンバブエ刑事。少年しか愛せないと同性愛者の山科刑事。
丸部の養女、沙都子だけがまだ普通の女の子なのかな?と思うくらい、登場人物全てがイかれています。

それでも話に入り込めちゃうのは、乃木坂先生の魅せ方が巧いからなのでしょうね。
皆イかれてはいますが、それぞれの心情描写が丁寧です。

麗子は男になりたい。
天野の戸籍が欲しかった。
でも、今麗子が欲しいのは天野との信頼なんじゃないかと思います。
天野は軟弱だったけど、幽霊塔の謎を解く冒険でどんどん男になっていきます。(格好は丸部のせいで女の子だけど)そんな天野に、本当に麗子は羨ましさしかなかったのでしょうか?
そんな男になっていく天野に友情以外の気持ちがなかったのでしょうか?

幽霊塔で宝を得られなかった麗子は、丸部に導かれるまま、幽麗塔に向かいます。
そこで、丸部に『僕と脳みそをとりかえっこしないか?』と言われます叫び
なんたって実の親子。赤の他人より移植の成功率は高いですが、脳の移植なんて・・・てか、生きていられる可能性なんて0に等しい。自殺するようなもんです。
でも、丸部はずっと娘の麗子を探してたのだ、脳を移植してもらうために・・・!!
『お互い、本当のセックスをしよう』なんて、実の娘に言う言葉か!?狂ってるよ、丸部!!

狂ってるとしか思えないけど、その提案に引きながらも苦悩する麗子・・・。
揺れるところが丸部の娘の証なのか・・・。

私としては、今まで振り回されても麗子を軽蔑することなく受け入れようとしてきた天野くんを、麗子に受け入れて欲しい。
男として受け入れるのは無理でも、ヒトとして・・・。
でも、天野くんは『マイノリティが胸を張って生きていける世界』を作る夢を持っているがために、麗子は離れていった。
天野くんがそう決意したのは、麗子のためでもあるのに・・・。
もどかしいですね。
切ないですね。

天野くんは沙都子と共に麗子を追いかけます。
麗子は天野くんが辿り着くまでに決断してしまうのか・・・。


私は、麗子は自分が男だと言う割に、中身はやっぱり女なんじゃないかと思うくらい男らしくないと思います。
小悪魔女みたいな感じでしょうか?
性同一性障害と思い込んでいる節があるような感じがしてならないのです。
山科さんのがよほど共感が持てます。カッコいいのに少年愛って・・・もったいねぇなぁ。
この合致することのないパズルのような人間関係をいかにまとめていくのか・・・乃木坂先生に期待大ですね。