北海道に住んでいたときは、この花の名前を何となく知っていても、見たことが無かった。
「とても良い香りがするんだよ」
と、本州の知人が言っていたその言葉を聞いても
実物を見たことないわたしには、どんな香りがするのかすら想像できなかった。
もう少しで本州生活5年目に突入。
金木犀の香りが漂う季節を過ごすのも、これで5回目。
金木犀の香りがし始めると、過酷な夏が終わり秋の訪れを感じる。
風に乗って、どこからともなく金木犀の香りが街全体にし始める。
過ごす場所によって季節の感じ方が違うんだ。
生まれ故郷の北海道では、もう少しで雪虫が飛ぶ時期だろうか。
こちらに来てからは雪虫を見ることがない。
あれもまた、北海道ならではの風情があって良かったのだけれどね。