私は数年前にとてもお世話になった先輩を
乳がんで亡くしました

早くに退職されたのですが
その後も付き合いは続き
何かと可愛がって頂きました

ある日、しばらくぶりに彼女が私の職場に
突然訪ねて来てくれた時がありました

少し遠くの病院に
治療に行くことになったんだと
その時に初めて乳がんだということも
知らされました

彼女の初めて見る表情でした

必ずまた戻ってくるからと
少し心細そうに笑った彼女を見て
もしかしたら
かなり深刻な状態なのではないかと
瞬間的に感じてしまった私は
思わず彼女の手を握ってしまいました

そしてそれが
彼女との最後になってしまいました

今でもあの時のことを思い出しながら
こうやって書いていると
胸が締めつけられるようですが

どんなに不安だったことだろうと
何も力になってあげられなかったことへの
自分の無力さというものは
今でもずっと残っています

今や女性にとって乳がんは
特別な病気ではなくなりました

早期発見であれば
けして死を覚悟するものでもありません

今年の秋ごろでしょうか
あるブロ友さんのブログを拝見してて
ピンクリボンというものに目が止まりました

今までその言葉は知っていても
その内容までは
よく分かってはいませんでした

それでも何故かとても
そのピンクのリボンというのが
妙に心に残りました

そして、それと時期を同じくして10月に
ほんとに不思議なほどの偶然だったのですが
ピンクリボン活動というものに
ふれる機会がありました

私は医学の知識はありません
でもそんな私でも
もしかしたら誰かのお役に立てる時が
あるのかもしれない

そんなことを感じました

そして今日なんですが

ピンクリボンアドバイザー認定試験を
受けて来ました

10月下旬頃にネットで調べ始めて
期限ギリギリでの
試験の申し込みになりました

テキストも送られてくる前でしたので
どんな内容なのかも分からないままに
試験の申し込みをしました

仕事では多くの資格を持っていますが
生まれて初めてほんとうに初めて
誰かのために
自ら学びたいと思った資格でした

試験日までの日数も少なかったのに加えて
勉強時間もあまり取れなかったので
受かるかどうかはちょっと心配で
悩んでしまった問題も結構あったんですが
資格云々はさて置き
このテキストはとても参考になりました

誰でも受けられるものなので
もしかしたら皆さんの中にも
アドバイザーの方がいるかもしれませんね

もしあの時に
この乳がんの知識があったならば
もっと違う目線で
支えてあげられたのかもしれませんし
さらにはもっと早い段階で検診の機会を
与えてあげることができたのかもしれません

いま私はありがたいことに健康な体で
それが当たり前のように生活をしていますが
いつ病気と向き合うことになるのか
先のことは分かりません

誰かのお役に立つ時があるのかどうかも
分かりません

もしかしたら
自分自身のためになるのかもしれませんが

いまの私に出来ることがあるのなら
とてもとても微力かもしれませんが
学んでみようと思いました



皆様

一番頼りにされる年代
一番自分にかまっていられない年代
それが乳がん年齢です

どうかご自身、ご家族を大切にして下さい





誰しも時間には限りがあります

いま少しだけでも頑張ってみれば
出来る事というのはほんとはたくさん
あるんだと思います


導かれたようにも思える繋がりで
こんな機会を与えてもらえたことに感謝です