「英語の時間感覚」

今回はディズニーソングを使って英語の重要な文法を学んでいこうという斬新(かどうかわからないけど)な企画です。

今回学ぶ文法は、

「 時制 」

です。また、例文として使う歌は…

「Once upon a dream」(眠れる森の美女)




Lyrics(歌詞)
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
I  know  you

I  walked  with  you  once  upon  a   dream.
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


さて、この2文を紹介します。

英語の文法では、時間は大きくわけて3つ。「過去」「現在」「未来」です。



現在は動詞を普通に使います。
・歩く  →  walk(ウォーク)
・遊ぶ  →  play(プレイ)

過去は動詞の後ろにed」をつけます。(不規則変化は今回は扱いません)
・歩いた  →  walked(ウォークトゥ)
・遊んだ  →  played(プレイドゥ)

未来は動詞の前にwill」をつけます。
・歩く予定  →  will  walk(ウィル  ウォーク)
・遊ぶ予定  →  will  play(ウィル  プレイ)



このことから、一行目の「know(知っている)」は普通(edもwillもついていないから)だとわかります。つまり、時間は「現在」。なので…

I  know   you  →   私はアナタを知っている


となります。では、2行目を見てみましょう。ここには、先ほども紹介した「walked」があります。「ed」があるから「過去」だとわかります。なので…

I   walked  
(with   yon   once   upon   a   dream)

のうち前半(walkedまで)は、「私は歩いた」となります。


ここからは、ちょっと「プラスアルファ」になるんですが…

「with」は「含んでる感じ」だと思ってください。これは、前置詞といって、「on」や「in」の仲間です。で、withのニュアンスは「含んでる感じ」です。

(例文)
①I   played   tennis   with   my   friend.
②I   wrote   a   letter   with   a   pen.

まず、①から。
「with」は(後ろの単語を)含んでる感じなので、「私は友達を含んでテニスをした」になります。つまり、「私は友達とテニスをした」になります。

次に②。
「wrote」は「書く」の過去(不規則変化)です。それを踏まえると、「私はペンを含んで手紙を書いた」となります。されを考慮すると、「私はペンで手紙を書いた」になります。


このことから、2行目の例文の、

I   walked   with   yon
(once   upon   a   dream)

半分(yonまで)は、「私はアナタを含んで歩いた」。つまり、「私はアナタと一緒に歩いた」となります。


最後に「once  upon  a  dream」ですが、「once  upon  a  time(昔々、あるところに)」がもとになっているんです。なので、強引に「いつか夢の中で」といった感じです。これを当てはめて。

「いつか夢の中で、私はアナタと一緒に歩いた(ことがあります)」

となります。



さて、ここまで、それぞれの文を紹介しましたが、まだ最後にやることがあります。それは…  「時制からの論理展開」です。

カンタンにいうと、2つの文のつながり(「つまり」とか「しかし」とかみたいな)を考えます。


ここで決め手になるのが、「時間」です。

1行目  →  現在(know)
2行目  →  過去(walked)


これ、時間的にどちらの方が古いですか?

もちろん、過去の方が古いですよね。つまり、本来は2行目のあとに、1行目を読むのが正しいわけです。

2行目  →  いつか夢の中で、私はアナタと一緒に歩いたことがあります。

1行目  →  私はアナタを知っている。


質問です。なぜ、「私はアナタを知っている」んですか?

もちろん、答えはカンタン。「いつか夢の中で、私はアナタと一緒に歩いたから」です。


このことから、2つの文のつながりは、「因果関係」だとわかります。その決め手は「時間」です(2回目ですね)。


ディズニーソングって、ここまで考えられてるんです。日本語版の歌だと、歌詞の文字数とメロディの関係で、比較的制限されてしまっていて、表現しきれない部分が結構あるんです。

英語の勉強にお役に立てればうれしいです。



If   yon   don't   try,   you   will   never   know.
(やってみなきゃ分かんないよ‼)


そら