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ちょっと途中からおかしいなとは思っていた。
けどこれを進めるしか道はないとも思っていた。
だけど大体の確立で俺がこれはヤバいと思ってたやつって本当にヤバくて、
案の定今そのヤバい状況に、予想通りなっていた。
物語が全く欠けなくなった理由。
比喩ができなくなった。完全に自分の心情しか描けなくなってきて、
まったくもって別の世界の、別の物事になぞらえた物語が物語たらしめる、「比喩」がまったくもって思いつかなくなっている。
物語ではなくノンフィクションもどき。そんなものしか書けなくなってしまった。
今ある事実を並べるのは作文だ。スケッチなぞ差異こそあれ誰だってできるだろ。
今ある事実を別のものに昇華する。それが物語だろ。
本当に、貧弱な脳に成り下がったと痛感する。
9月の案件、12月の案件、3月の案件。そして6月の案件が脳の容量を占めて1年になる。
解決をみないまま、そしてどこにも発散されぬまま、
その案件のネガティブな心の凝りが溜まり腐って負担としてのしかかる。
人間不思議なもので、そんな悪臭漂う凝りでも、
かつてあった美しい形の面影の夢を忘れられず、その末路であるそれさえもいとおしく思え、
そしていつか、その凝りから何か美しいものが生まれるのを、
腐臭に包まれながら、来もしないその日を待っている。
もうどこまで書いていいのかわかんない。
どこに書いていいのかわかんない。
こんなこと書いていいのかわかんない。
結論だって導き出されてないし、
書いたところでどうなるっていうんだよ。
本当に、去年の9月から6月までの記憶を消し去りたい。
そうしたら、格段にとんでもなく今がすごく生きやすかっただろうに。