当時、メモ程度に眼科の記録を残していたスケジュール帳がどこをどう探してもみつからず、

正確な日付は思い出せず、

プラスこの頃を思い出すと、

後悔しかなく、

何度も何度も、脳腫瘍をみつけるチャンスはあったのに、ことごとく選択ミスを繰り返した私。

息子への申し訳なさでいっぱいになり、

きちんと思い出すことができません。


それでも、

残しておきたいので、投稿させていただきます。





2022.9

新学期が始まりしばらくして、


ちょっと、黒板が見にくい。


と息子が言った。



元々視力が悪く、

中1からコンタクトの息子。


コンタクト、合わなくなったかー


と、市内の眼科へ。

コンタクトの度数をみるだけだし、と

空いている眼科へ行った。

コンタクトを合わせてもらって1週間もたたないうちに息子が、

なんかちゃんと見えない。

と言い出した。


再度同じ眼科へ行き、

もう一度調べてもらい、乱視がある、と言われ

コンタクトを変更。


またすぐに、

なんか二重に見える、と言い出した。


もうわけがわからず、

再度眼科へ行く。


原因は分からない、

異常はないけど、詳しく調べるなら紹介状を書きます、と言われ、

県立病院への紹介状をもらう。


ここが、わたしの最初の選択ミス。

正確に言えば、この眼科を選んだのが最初のミス...


県立病院を紹介された時、

もう一つ病院の名前が出た。

隣県の病院。


どっちがいいですか?

とだけ聞くと、どちらも変わらないけど

県内の病院の方が予約が取りやすい、と言ったようなことを言われた気がする。


県立病院、と言われて、

大きな立派な病院を想像した私。


私は過去に2度手術を経験しているけど、

どちらも市民病院で出来たレベルの手術。

市民病院以上の病院にかかったことがない私にとって、

県立病院で十分すごいところ、だった。


言われた通り県立病院に行った。

色々検査をして、

原因はよく分からず、

目の周りの筋肉の異常、といった話だった。

斜視になっているからと、プリズムメガネの話をされた。

特に問題はないけど、1ヶ月後にまた様子を見せて、となる。



この時の担当医が、

眼科部長?にも見せてみたけど問題ない、と言うので、

とりあえず帰った。


この時点で11月。


複視の症状が出始めて1ヶ月。

眼球が揺れたり、ズレたり、

目は日に日におかしくなっている気がした。


複視、という言葉も知らなかったので、

物が二重にみえる、と検索して、

色々な病気の可能性を調べた。


息子は、両目で見ると二重に見えるけど片目を瞑ると普通に見える、

と言っていたので、

調べた中に、

脳疾患、もあった。


脳外科に行ってみようか、


一度そう思った。

息子に、言ってみたが、

そこまでは、と言った感じで、

旦那は、大袈裟な、と言った。



町の眼科だけでなく、県立病院でも目の異常だと言った。

考えすぎか、と思って脳外科には行かなかった。


これが、2度目の選択ミス。



あの時、脳外科に行ってみようか、と思ったのに、

行かなかった。



テストや修学旅行を控えて

息子が忙しかったのもある、

けれど、私は仕事を辞めて時間はたっぷりあったのに、

眼科にしか連れて行かなかった。



あの時行っていれば、

息子はあんなにも長い期間入院し、

今もこんな大変な思いをすることはなかったのではないか、


たられば、になるけれど

やはり、いまだに後悔しかない。