11.20
退院が決まったので、その前に、ともう一度、
東京にいる同期とご飯へ。
昼から息子の着替えを持って病院へ行き、
そのまま渋谷へ向かった。
渋谷は、21歳の時に行って以来。
もう変わりすぎていてなにがなんだか分からなかった。
綺麗になって、広くなって?
工事中なのもあって、
びっくりした。
渋谷スクランブルスクエアで待ち合わせで心配したがなぜかすんなり辿り着いた。
日曜日の渋谷が多くて
レストランフロアも人が増えてきていた。
なんとか並ばずに済む店に滑り込んだ。
そのあと、下の階のTSUTAYA BookStoreへ。
田舎暮らしの私には、
東京そのものが異次元だけど、
こんなお店まであるんやなー、とびっくり。
友達とは早めに解散して、
ハウスへ。
こんな風に友達と会えるのも、
息子がよくなったから。
退院が決まったから。
1月の、悪夢の日から
やっとここまで来た。
転院するまで、
ほとんど人に話すこともできず、
泣かないように感情に蓋をしてきたけど、
こうやって友達と会って笑っていられる。
息子の生命力と、
先生の力と、
周りの色んな人の支えのおかげで
もうすぐ息子は退院する。
11.21
退院したらハウスで一泊して、
もう一泊はホテルを取った。
東京タワーが窓から見える東京プリンスホテルに泊まりたかったが、急すぎて部屋が空いていなかったので、なんとか東京タワーがみえるリッチモンドホテルを取った。
息子と行く前に下見に行き、
出口を確認して、二駅乗って麻布十番で降り、
2日目の夜に予約している店の確認もした。
時間があれば途中東京タワーに行きたい。
退院後すぐにはなかなかハードなスケジュール。
息子の東京の思い出を病院だけにしたくない。
一つでも多く、
楽しい思い出が欲しい。
私の自己満でしかないかもしれない、
それでも病院以外の思い出が欲しかった。
私が、欲しかったのかもしれない。
鹿児島のように、
もう2度と行きたくない、と辛い思い出だけの場所にしたくなかった。
帰りに新宿に寄って、
退院の時の手土産を買い、
腕がちぎれそうな重さに耐えて夜ハウスに戻った。
11.23
退院前日
当日の荷物を減らすため、
要らない荷物をスーツケースにまとめさせ、
取りに行く。
せっかくなので、秋葉原まで歩いて行ってマクドに寄り、そのあと病院へ。
着替えの中にハンバーガーを隠して渡すw
まさかのマクドの差し入れに息子は喜んで、
差し入れがマクドなことに
ww付きでストーリーに上げていた。
担当の看護師さんは、見て見ぬ振りをしてくれ、
他の人にバレないようにね、と言ってくれたそうだ。
一つ食べて、
もう一つをとりあえず机の引き出しに隠していたらしく、
たまたま夜勤の看護師さんがそこを開けたようだが、
その看護師さんもそのままそっと引き出しを締めて何も言わなかったそうだ。
明日退院だから多目に見てくれたのか、
みんなこんなかんじなのか。
最後の差し入れも終了し、
いよいよ明日の退院を待つのみとなった。
長かった闘病生活11ヶ月がやっと終わりを迎える。