今日で息子の大学の後期試験が終わった。


前期はほぼテストだったのが、後期は受けている授業の半分くらいがレポート提出。

レポートはとりあえず提出すればいいわけだから、私はテストよりレポートの方が好きだった。

けれど、大学に入るまで、ほぼ自主的に勉強をしてこなかった息子にとって

(宿題さえもしなかった)

期限付きの課題をこなすのはかなりのこと。

自業自得といえばそれまでだけど、

今までとは状況がちがう。


複視、易疲労性、頭痛があり、

字を読むだけでもかなり困難。

記憶力も戻らず、で、いくつものレポートをしないといけないというプレッシャーは、

遂行障害が残る息子にはかなりのものだったと思う。


タスクが多いと、パニックにもなる。

追い詰めず、でも全部やり切れるように、

適度に声がけをして、

付箋で、しなければないことをテレビに貼り、

一個ずつ片付けていこう、と。

それでも私もパートがあり、毎日一緒にはいられない。

息子の試験期間の前後と試験の5日間は休みを取り、間の土日は仕事へ戻る生活をした。

息子のところへ行って、

家事をし、息子の負担を最小限にし、

試験の日は送迎もした。


今までの息子なら、

まず期限内に課題は終わらない。

中学も高校も、毎日の宿題はもちろん、長期休みの宿題も一切しない。

新学期が始まって、怒られて、

居残りで夏休みの宿題をする、とかが普通だった。


高校は自分で決めて進学校に行ったので、

変わるかも、と期待したが2年の二学期が終わるまで、全く変わらなかった。

もちろんテスト勉強もしないので、下から何番目、という順位が普通だった。

最初こそ、

自分でここを選んだんやろ?

人並みにでいいから勉強して、と言っていたが、

変わらない。

元々私が、

勉強なんてふつーでいい、

それなら運動頑張ろうよ!なんて言ってたこともあってか、全く気にしない。


高校生になってからは、

とりあえず留年だけはやめて、

単位は落とさんといてな、

くらいで、息子の性格的に無駄なので塾にも行かなかった。

3年になってから一気に追い込みをかけるのがベストだなーとのんびり構えていて、

息子も2年の2学期が終わる頃になって

そろそろ勉強せんとなー、と言うようになっていた。


その矢先、脳腫瘍発覚。

受験勉強どころではなくなった。


結局入院中も最後の頃になって

リハビリ担当さんに手伝ってもらって少し勉強をしただけ。

退院後も、周りが受験でピリピリしている中、

卒業さえも決まらず、受験もできない息子はどうしたらいいのか分からず、な状態で、

進路が決まった子からノートを貰ったりして、

ほぼ人生で初めて、勉強をした。

と言っても、周りから、

え、今更そんなことやってるの?レベル。


「勉強したことがないから、勉強の仕方が分からない。」


あ、ほんまに勉強したことなかったんや、と高校3年の終わりになって、周りも息子が言っていたことが本当のことだと信じたようだ。

曲がりなりにも県内ではトップクラスの進学校、

そんな生徒がいるとは、思わなかったのだろう。


結局卒業は決まったものの、

ほぼ全ての入試が終わった後、

唯一願書の締切に間に合ったのが今の大学。

それもD日程で、

学力テストはなかったw


調査票とか、なんやかんやアピール的な書くもの←

あとは面接。


幸か不幸か、

ノー勉のまま大学生になった。

(中学の時はECCと週一回中1からのおさらいか?て言う程度の数学の塾のみ、最後の最後受験間際で冬季講習のみ無理矢理ぶち込んだ)


元々勉強嫌いな上に、

体力もないまま大学に入り、授業を受け切れるのかさえ不安だったが、

私の送迎もあってサボることもできず←

ほぼ休まず授業を受け、前期はなんとか全ての単位を取った。



そんな息子がここ10日ほど、

レポートをして、

寝落ちして、

レポートをして、

寝落ちして、を繰り返しながら、

提出期限が今日までの課題を昨日の夜までに全て提出し終わった。


今まで味わったことない達成感!

すごいやろ?

褒めて!


と。


ほんとにがんばったなー、

後遺症が残る中、

あの息子が!と感動さえしたが、

調子に乗るので、


おつかれ、


とだけ返した。




今までなら絶対諦めてた、と話した息子。

高校でも先生からも怒られ慣れすぎて、

ノー勉を通した息子w


病気になって、

成長したな、と思った私は親バカか。


ノー勉で、

また先生に怒られた!と話す息子に

最後の方は、ウケる!wwと返していた私。

ママのいいところは、

勉強しろって言わないとこ。

先生に怒られた話を笑って聞くところ。

と病気になる前、息子がよく言っていた。


やらなすぎて、呆れて

もう、一周回っておもしろかっただけ、だけれど。



その息子が、

あぁ、、、課題しないと....

と自主的にしていただけで感動できる私は

ハードルが低すぎるけれど、

死にそうになっている息子を目の当たりにしてきた私は、

生きてるだけで素晴らしい!と思ってしまうから、

今、頑張っている息子は最高にすごいと思ってしまう。

調子に乗るから言わないけれどw




もちろん、

単位は落とさず、

留年せず、

大学卒業。


と思ってはしまうけれど。



後期試験の成績発表は3月。

単位が取れているかは、それまでわからない。

レポートは提出したけれど、

テストは相変わらずのほぼノー勉で受けたことも知っている。


真面目にやろうよ、と言いたいとこだけど、

退院から1年と2ヶ月。


とりあえず十分だ。



2.3月は春休み。

頑張った分、

楽しいことがいっぱいの休みになればいいな、と思う。


今日自宅に戻る予定だったけど、

息子は友達と、一年生お疲れ、ってことで急遽ごはんへ。


1人で戻ることにする....