最新の画像を見て、

腫瘍が全摘できているのか少し気になること、

詳しく見て水頭症の原因がなにかを調べてからじゃないとシャントとか開窓術とか決められないこと。

(私が気にしていたように髄膜炎だった場合も含め)

私の話を聞く限り(私の勘のようなものを否定せず聞いてもらえるだけでありがたかった)

画像に映るより、水頭症の症状がひどい状態にあると想像できること、

手術に関してちゃんと説明を受けた?

なぜ、放射線が局所だけなの?どんな説明を受けた?

もう、放射線はあてれないこと、

化学療法のこと、


ほんとに色々話してくれて、


最後に、


今の主治医との間に信頼関係はありますか?


と尋ねられた。




ないです。

感謝はあります、けど....

色々聞いても曖昧な言葉しか返ってこない、

開窓術やシャントに関しても疑問の残る答えしか得られなかった。

ここで手術をしてほしいです。


そう答えた私に、


セカンドオピニオンで、うちに転院しなさい、とか

そういうことは言えない。

でも、多分一刻を争う。

うちに来ないにしても他の病院を選ぶにしても、

お母さん、戻って主治医に自分で話せますか?


そう言われ、


言います、

ここでお願いしたいです。

じゃないと助からない...


と答えたが

私が冷静ではなかったからか、

不安そうだったからか、



......セカンドオピニオンでこういうことはダメなんだけど....

直接電話してあげるわ、


と、主治医に電話をしてくれた。

なんでこんな治療をしたのか(全脳室に放射線をあててないことなど)など意見してくれていた。

主治医は私の質問に答える時と同じで、

曖昧な返答をしているように思えた。


そして、

お母さんは転院を希望されています、

受け入れの準備を進めるがお母さんの話を聞く限り一刻を争うように思う。

見てきた先生がまだ大丈夫というなら無理にとは言わないが、今すぐにドレナージをしてもらいたい。

こちらの準備が整い次第ドレナージのまま転院させてください。


と、私の希望を全て伝えてくれた。


ものすごくはっきり、

色んなことを言ってくれる先生で、

ずっと曖昧な、その場しのぎの対応をされてきた私にとって、

もう、それだけで信頼に値し、

息子の命を預けるのはこの人しかいないと思った。


この時点で金曜日の午後16時半。

明日受け入れの準備を進めるが、今からでしかも明日は土曜日、

間に合わなくて月曜日になる可能性もある、

それでもドレナージで凌いでおけば大丈夫。



お母さん、

落ち着いて、ゆっくり気をつけて戻って、

あとは病院に連絡します。


と言われ、


ありがとうございます、と涙を堪えながら診察室を出た。



出てすぐ、

電話をかけ、

私が帰るのを待たずにドレナージを始めてください。

サインは後からします。


と伝えた。


旦那と母には、

J医大に転院することに決めた。

とりあえず今から応急処置的にドレナージをしてもらう。

と伝えた。



会計は、

11000円だった。


セカンドオピニオンは高いから、と

診療相談にしてくれていた。




病院を出て、

駅に向かう。


駅の横にあるドトールが目に入った。

何日も息子の病状に気を揉み、

今さっき、やっと救いの手が差し伸べられた。

今度こそ、本当に、

ちゃんと話ができて、

ちゃんと手術してくれる、

信頼できるドクターに出会えた。


一気に気が抜けて、

ドトールへ入ってカフェラテを飲んだ。


息子が大変な時にのんびりカフェにいるなんてなんて母親なんだ、私は....


という罪悪感と、


私ができることは全部した。

息子は手術に向かっている

急いで帰っても会えるわけじゃない。

ここで、私は一旦リセットして、手術から戻ってきた息子を迎えてまた頑張るため、


という言い訳に似た思い。



複雑な思いを抱きながら

30分ほどそこで過ごして、地下鉄に乗り病院へと戻った。

同じ道のり、行きと帰りでは気持ちが違った。

涙が出そうになるのを堪えて、病院の救急外来に入り経緯を話し、PCR検査を待った。