3.9
昨日の血小板輸血で、血小板は上がってきているとのこと。
白血球はまだ低いので皮下注射。
主治医からは、抗がん剤の影響が遅れてでたかな、と言われた。
(今思えば放射線の影響だと思う)
放射線は今日も受けた。
前回の水頭症の際、今後楽なように右腕に入れたPICCが詰まり出し、採血ができなくなっていた。
夜になって主治医がPICCの詰まりを取る処置に来てくれた。
その際、ドレナージは摘出手術がおわるまでそのまま、と説明を受けた。
3.10
今日もPICCが詰まり引けない。
私はストレス性の胃痛になり、
胃痛との戦いだった。
たまに、我慢できない痛みで顔に出てしまい、息子が心配する。
大したことないよー、とヘラヘラ笑うのが精一杯だった。
3.11
放射線、最後の20回目が無事終了。
どうか、放射線が効いてますように、
早く手術ができますように。
主治医からは手術時期の検討に入るとの説明があった。
PICCは相変わらずで、夕方主治医が来てPICCの入れ直し?
私は病室の外で待つようにとのことでよくわからなかった。
息子は急に先生と看護師さんに囲まれて、
顔にシートを被せられ、
何が起こるのかわからず、
終わって私が戻った時には泣いていた。
3.12
ずっとお願いしていたシャワー。
やっと連れて行ってもらえた。
1ヶ月以上体は拭くだけだった、シャンプーも数回のみ。
HCUなので月単位でいる患者なんて想定されていないし、もちろんシャワー室もない。
下の階のシャワー室の予約をしてもらい、男性看護師さんが付き添ってくれた。
とてもいい方で、息子も楽しく話をしながら車椅子で向かい、私と看護師さん2人がかりでシャワー室に移動させシャワーを浴びさせた。
僕がするんでお母さん、休んでていいですよ、と言ってくれたが邪魔にならない程度に手伝った。
久しぶりに全身スッキリして嬉しそうだった。
ドレナージがついたままのシャワーは看護師さんも大変だし、時間も取られる、
それでも息子のためにゆっくり時間を取って付き添ってもらいありがたかった。
この日を境に息子はこの看護師さんとよく話をするようになっていた。
この病院に来て、
息子が、この看護師さん好き、と言った3人目の看護師さん。
この3人に共通するのは患者や家族に寄り添ってくれる優しさ。
1人は、最初の痙攣の際に担当だった男性看護師さん。
もうひたすらに優しい、というのが私の印象。
2人目は、シャンプーをしてくれて
一気に髪の毛がなくなった息子の姿に、
涙目になって、鏡がないところでドライヤーしましょう、と言ってくれた若い看護師さん。
そして、この男性看護師さん。
私も今でも良く覚えていてお世話になった人たち。
毎日、朝と夕方、担当看護師さんの交代の際には、
この3人を心待ちにしていた息子。
プラス、親子で圧倒的信頼感のあった副主任。
ほんとにいい人で、
信頼もできて、
話しやすくて、
私は1番お世話になった人。
病室にずっといると、
ほんとに優しさがありがたくてたまらない。
逆にただ業務をこなしてるだけ、
忙しいのは分かるけど言葉がきつい看護師さんには
息子はもちろん私も苦手意識が増すばかりだった。