一年前の今日、
2022.11.24
息子が本退院した日。
本当に本当にお世話になって、
たくさんの看護師さんや先生、リハビリ師さん、
色んな人に助けられ、支えられてこの日を迎えた。
一時退院のあとまた手術をしたせいか
体力は更に落ち、足に力が入らず、
私の想像よりも遥かにまだ弱ったままだった。
それでも自分の足で降りてきて、
自分で歩いて駅まで向かって、
地下鉄を乗り継ぎ、ペアレンツハウスまで辿り着いた。
フラフラの息子に、
もうチケット買ってしまったよー!と、
半ば強引にスカイツリーに連れて行った。
東京の楽しい思い出を作ってから帰ろう!と、
息子も賛成したからチケットを買ったけれど、
当日の息子の状態ではなかなかきついな、とは思った。
それでも行った。
私の自己満だとは思ったけれど、
フラフラで、やっぱり車椅子借りればよかった....と言いながらも展望台まで行ってみた景色。
やっと、治療が終わって
晴れやかな気持ちで見下ろした東京の夜景。
もう、食べる元気さえなくなって
フードコートでたこ焼きだけ食べた。
大量にスカイツリーの形のチョコをお土産に買って持って、
もう片方の手で息子を支えながらペアレンツハウスに戻った。
あの日のことは
一年経っても忘れられない。
息子が病気になって、
忘れたくても忘れられない日はいっぱいあって、
何度もどん底を味わったけれど、
あの日の夜景は特別な思い出になった。
あの時と比べたらずっと良くなった。
それでも体力は病気の前の半分もない。
サッカー少年だった息子はいまだにスポーツもできないでいる。
ゆーっくり少しジョギングが精一杯。
少しの距離を走って、
歩いて、
走って。
前との違いが凄すぎて本人はまだやりきれない気持ちを抱えて、葛藤している。
私は、
前と比べて、
ごめんね、と思う気持ちを隠して、
ただ笑って、
いつも通りの
明るくて、怖くて
怖くて、怖くてw
たまに優しい母でいるだけ。
息子が自分の力で前に進むのを見守るしかない。