久しぶりの自宅に、息子は嬉しそうにゆっくりハンバーガーを食べた。
食べる量はぐっと減って、
ゆっくり。
それでも美味しいと感じて自分で食べている。
20日の朝にはまた入院のため家を出ないといけない。
なにかあってはいけないから、今日も息子は私の隣に寝かせた。
何度か気になって起きて様子を見たが、
頭痛はあるものの眠れていた。
たった10日、
それでも1人で闘った10日。
そしてまた、続く入院。
翌朝、飛行機とレンタカーで母と弟が来てくれた。
すぐ泣いてしまう母には弟が
絶対なかないように、
と言ってくれていたようだ。
それぞれがいろんな思いを抱えながら、
それでも明るく過ごした。
息子も、少しながら会話できていた。
食事の際は椅子に座って食べている。
半分も食べれず横になったりしながらも、
なんとか過ごしていた。
午後、担任の先生が寄せ書きを持ってきてくれた。
病気がわかった後、
親としてできることがない、
せめてクラスの子達から寄せ書きをもらえないだろうか?と相談し、鹿児島に送ってくれるはずだった寄せ書き。
クラスの子達には詳しい病名は話さないでいてもらった。
病気になって少し長く入院する、とだけ。
頂いた寄せ書きを息子は見なかった。
病気がわかる少し前、
12月に行った修学旅行の写真も持ってきてくれていたが、それも見なかった。
治ったら見る。
寄せ書きだけ、東京へのスーツケースに入れた。
1人で辛くなった時、必要になるかもしれないと思ったから。
明日からいつまでになるんだろうか?
今度は東京に部屋を借りようか、
また転院になったら?
その前に、
東京まで無事に着くだろうか。
不安しかなかった。