助けてもらえるなら鹿児島でも東京でも行きます!と即答した。


診察を出る前に、

お母さん、

顔面麻痺がでてるよ。

突然のことで身体に影響が出たんだと思うけど、診てもらって、と言われた。

あぁ、そういえばずっと顔の右側だけピクピクしてる。

まえにもこんなことあったな、と思いつつ

今は私のことはどうでもいいです、と答えて診察室をでた。


紹介状と画像の準備をしてもらうためにまた待つ。


とりあえずどっちになるか分からないけど、

状態を考えると鹿児島の方がいいかな、とのこと。

両方の病院への紹介状をくれて、

直接連絡くれるようにしておいたから、疲れてるだろうし帰っていいよ。

となった。


薬局でとんでもない量の薬を渡され(いつ入院になるかわからないからとりあえず2.3週間分の薬、脳圧のようゼリーが嵩張って手提げの紙袋いっぱい)


この病院に来る時はもうどん底だった。

息子の状態は変わらないけど、

手術できると言ってもらえたこと、

希望がみえて帰りは少し楽になった。


病院を出てすぐ、鹿児島の病院から電話があり

急いで車を停めて出た。


不安だと思うから早い方がいいと思うけど、明日来れる?と。

今からでも行きます!と答えたが、

お母さん、とりあえず落ちついて。

一旦家に帰って準備を整えて明日来てください。

と言われた。


明日入院できる。


慌てて、母と主人に電話した。



明日入院できること、

手術できること、

悪性ではないと思うと言われたこと。



神様はいるかもしれない。



この時はほんとにそう思った。

鹿児島に行ってまたどん底に落とされることなんて想像さえせず。



帰りの高速、

山道。

少しの揺れで息子は

しんどい.頭痛い....

と繰り返した。


頑張って、と声をかけることしかできなかった。