○慢性的な腰痛や肩こりは寝て治す?

いつも重だるくて痛くて、真っ直ぐに立つこともできないほどの腰痛。

背中に石でも背負っているような息苦しさを感じる肩こり。

とてもつらいですね。

 

それでも、起きている間はなんとか我慢して、ようやく迎える睡眠時間。

寝たら治るかもしれないと期待して眠りにつくけれども、朝起きたときにも痛みは残っています。

日によっては、さらに痛みが増していることもあります。

 

そんなときに、「寝るだけで、腰痛や肩こりに効果があるマットレスがある」と聞くと、飛びついて買いたくなります。

ところが、その効果があるはずのマットレスで、肩こりや腰痛が治るどころか、逆に腰痛がひどくなって、起き上がることすらできなくなる場合があります。

また、そこまでならなくても、肩がこりすぎて首が回らなくなったり、吐き気やめまいを引き起こしたりすることもあります。

 

このように、肩こりや腰痛が治るはずのマットレスで症状が悪化してしまうのは、そのマットレスがあなたの体に合っていないからです。

 

○寝ているときの体の状態。

仰向けに寝ると、体の中で重たい部分である肩甲骨と骨盤がマットレスに強く当たります。

そうやって、肩や腰に負担がかかりすぎると、朝、起きたときに腰痛や肩こりを強く感じます。

 

また、体の中心である背骨は、適度なS字カーブを作ることで体重を支えています。

寝ている間にS字カーブが崩れると、体重を支えきれなくて腰椎を痛めたり背中の筋肉のバランスが崩れたりして、腰痛を起します。

 

ですから、マットレスには、寝ている間の肩甲骨の周りや骨盤、背骨への負担を軽くして、腰痛や肩こりを改善させる機能が求められます。

 

そして、寝ている間は一晩に20~30回もの寝返りをうちます。

寝返りには、姿勢を変えることで血流を良くして筋肉のバランスを整える働きがあります。

つまり、マットレスを使って睡眠中に寝返りを上手にうてると、腰痛や肩こりの改善ができるわけです。

 

○マットレスの種類はたくさんあるけれど。

腰痛や肩こりに効果があるマットレスには、たくさんの種類があります。

それぞれ、素材や構造、カバーの生地などに工夫が施されていますが、大きく分けると2種類になります。

低反発と高反発です。

それぞれの長所と短所を説明します。

・低反発マットレス

長所:柔らかい素材で全身を包み込むため、肩甲骨や骨盤などに体重がかかる負担を軽くします。

短所:体が沈み過ぎて寝返りをうてなくなり、姿勢を変えられないことで筋肉のバランスが崩れます。

 

・高反発マットレス

長所:硬いスポンジ状の素材で寝返りを打ちやすくします。肩甲骨や骨盤が浅く沈むことで、背骨のS字カーブを保ちやすくします。

短所:筋肉量の少ない人は、硬いものが体にあたる痛みを感じます。

 

〇どちらかというと高反発マットレス。

じゃあ、低反発と高反発のどっちがいいの?

って思いますよね。

整体院爽楽のおすすめは「せんべい布団」なのですが、マットレスを使いたいという方には高反発をお勧めしています。

 

高反発マットレスの中には、

・中身は硬くても表面は柔らかくて体が痛くならない。

・体重の負担が体の一部分だけに偏らないように体圧を分散する。

・寝返りをうつときに、マットレスの反発力を利用して寝返りを補助する。

製品があります。

 

そのようなマットレスを使うと、寝る姿勢を正しく保て寝返りに使うエネルギーを節約でき、血流が良くなってコリが改善します。

 

高反発マットレスを使って、腰痛が軽くなった人の中には、「朝食をとっていて『そういえば、腰が痛くない』と気がついた」「体が軽い」という人がいます。

肩こりが良くなったという人の中には、「朝起きたら、肩こりや首の痛みが無かった」「腕のしびれがない」という人がいました。

 

○自分の体に合った寝具を選びましょう。

先に述べたように、マットレスにはたくさんの種類があります。そして、腰痛や肩こりも、それぞれの体型や体の使い方によって、原因が異なります。

宣伝文句や値段で判断して適当に選ぶと体を傷めることになります。

タレントが勧めるから、高いからいいってものでもない。

本当に当たり外れが大きいです。

商品を特定して「これがいいよ」とお勧めはできません。

寝具売り場で実際に寝てみて決めるしかないと思います。

 

そういうわたしも、数年前、信用あるブランドの安いマットレスを買ったら、高反発のくせに体が沈んでしまい、腰が痛くなったのでせんべい布団に戻しました。

寝具は難しいですね。

 

腰痛や肩こりの改善のために、自分の体に合ったマットレスを選びましょう。

 

2016/4/18納品記事

2021/3/20追記

 

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